技術を習得する時には俯瞰的な視点が持てると強い【ゲーム作り】

技術を習得する時には俯瞰的な視点が持てると強い【ゲーム作り】

個人でゲームを開発していると、(自分の中で)長く触れているつもりでも知らない機能があったりします。

個人開発の場合、自分が興味を持った分野にはとても詳しいのに、一方で名前すら知らない機能があったりします。(マジです)

使わない機能、使ったことがない機能についてはついつい触れずにそのまま過ごしてしまうことが多いですが、実はそうした機能を知っていれば解決できたかもしれない問題もあるかもしれません。

個人開発だと「〇〇をやりたい!」→インターネットでやり方を調べる→うまく実装できた!→おわり。 みたいな流れになって深掘りしたり、知識を広げていったりするタイミングが取りづらいところがあります。

なので、プロジェクトの合間などをうまく活用して、Unity本を使って勉強したり、Unity Learnを使って流れを知ったり、チュートリアルを通して様々な機能に触れてみたりと、俯瞰的にUnityで実現できることを知ることも大切です。

 

 

最近知った機能

例えば私の場合だと、「Anima2D」の機能を最近知りました。

これは2Dのスプライトをパーツごとに分けて、ボーンを設定することによってUnityの中で生き生きとしたアニメーションを作れるようになる機能です。(無料)

2DのキャラクターをアニメーションさせるとなるとLive2Dを使うか、もしくはRPGツクールのように画像をパラパラ漫画のように切り替えて動いている様子を表現する方法しかないと思っていました。

自分でよく使うのが画像を切り替える方式なので、ついつい他の方法を調べずにいたのですが、Unity公式の機能でAnima2Dという機能があったんです。(ダウンロードはアセットストアから)

Live2Dで実現すると思っていた機能がUnityの内部でできちゃうことに驚きました。(100%実現できるわけではないことに注意です)

 

本をパラパラ眺めていて知った

この機能を知ったきっかけは見本誌として届いた「Unity デザイナーズ・バイブル」をパラパラと眺めていたことでした。デザインに関する機能がまとまって紹介・解説されているので、普段触れることのない機能も名前を知ることができました。

自分の知っている範囲だけを広げていくと実は見えない壁があったりするので、こうした本などを使って「そもそもどんな機能が存在しているのか」というのを名前だけでも知っておくと、開発時に選択肢が広がっていきます。

本以外だと、何らかのコミュニティに入ってそこでいろいろな人の話を聞くのもいいですね。周りにコミュニティがなければTwitterなどでも良いと思います。Twitterでは「この人マジでなんの話をしているんだろう?」みたいなところから単語を拾って調べていくと、興味深い分野にたどり着けたりするのでおすすめです。

 

俯瞰的に全体を眺める

技術習得の近道は、先に全体像を把握して頭の中に枠組みを作っていくことです。

そうすることで、あとは枝葉となる知識をどんどんくっつけていけばいいだけになります。

個人開発をしていると、1本の枝だけ異常に伸びて、他はほとんど伸びていないような状態になるので、まずは全体的に枝を伸ばしていくことが肝心です。

例えばUnityの使い方を知りたい場合は、Unity公式のマニュアルを眺めるのが一番の近道です。

ひとつひとつの項目を読んでいくのは大変ですが、章のタイトルをざっと眺めることで全体を把握することができます。

 

本やチュートリアルも活用

自分のやったことのない分野を伸ばすためには、本やチュートリアルも活用しましょう。例えばUnityの本などは『Unityの寺子屋』などが初心者でも読みやすくでおすすめです。

 

本の良いところは、全体をパラパラと眺めているだけでも気になるトピックを拾っていけるところです。また、目次もしっかりと準備されていますから、目次をじーっと眺めているだけでも新しい発見があるかもしれません。

今はあまり外出するのは危ないかもしれませんが、コロナが落ち着いて気軽に本屋に出かけられるようになったら、Unity本を手にとって目次をチェックしてみると楽しいですよ。

チュートリアルだと、Unity社公式のUnity Learnが無料で始められるのでおすすめです。英語のチュートリアルがほとんどなのがちょっと辛いですが、Google翻訳などを駆使しながら内容を読み取っていけば進められると思います。

日本語のチュートリアルだったら私がこのブログでやっているものだったり、トレーニング用のサイトで公開しているチュートリアルもあるので、よかったら試してみてください。

 

 

また、動画のチュートリアル教材だったら「udemy」(ユーデミー)というサイトもあるので、こちらで人気の高いUnityのコースを受講してみるのも良いと思います。買ったのが初心者の頃ではなくある程度慣れてからなのでちょっとアレですが、「スタジオしまづ」さんの講座が丁寧で分かりやすかったです。

チュートリアル系は講師との相性もあるので、自分に合うかどうかで決めても良いと思います。

 

分からない単語に触れる機会を作る

技術ブログとかで理解を深めるのも良いのですが、インターネットで検索する場合はちょっともったいない点もあります。それは、「キーワード」を使って検索すること。

「いや、当たり前じゃん!」と思ったあなた、全くその通りなのですが続きを聞いてください。

キーワードを使って検索する場合は、自分の知っている単語をベースにして検索することになります。すると必然的に、知っていることを軸にして知識を肉付けしていく形になります。

必要な知識が決まってる場合はこれでいいのですが、技術を身につける、できることの幅を広げるという場合は自分の知らないことにたどり着くまでちょっと手間になってしまう点がもったいないんです。

概要だけでも知っていれば調べて肉付けできます。でも取っ掛かりすらない情報を調べるのは大変なんです。この辺りは情報収集の仕組み上仕方のないことなのですが、広く浅く知識を入手する手段と、知った知識を深めていく手段の両方を使えるとつよつよデベロッパーになれます。

 

まとめ

技術を習得するときには枝葉の細かい部分を深めていくのと同時に、広く浅く木全体を見渡すことも大切です。

よくゲームで「スキルツリー」なんて言葉が出てくるので木にたとえてみましたが、ニュアンスは伝わったかしら……(不安)

まずは本やチュートリアルを使って全体像を把握するようにしましょう。

 

     

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