その上語りたい真女神転生1の世界〜品川大聖堂と復活のロウヒーロー【Part7】

今までにやったゲームで己を語るシリーズ。todo(@Explorers_todo)でございます。

真・女神転生1のストーリーを思い出しつつ好き勝手語っているのですが、如何せん語りたいことが多すぎて長文を連発しています。今回は渋谷でヒロインを救出し、六本木でロウヒーローと別れた後についてです。ここは2つの選択肢があり、池袋方面に向かうか、品川方面に向かうかです。

行動の順番によってはLaw、Chaosの属性が大きく偏ってしまうので、この辺りからどのルートのエンディングを目指すかを意識しておくと良いでしょう。

このページでは品川方面について好き勝手に語ります。

最初の吉祥寺編

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今だからこそ好き勝手妄想しながら語りたい真女神転生1の世界【Part1】

https://ekulabo.com/megaten1-kichijoji

真・女神転生が発売されてからだいぶ経った上に、私がプレイしたのも結構後になってからなんだけど、なんとなくストーリーを振り返りながら情報を補間したくなったのでブログで好き勝手書きます。実在の地名が出てくるのは素敵ポイント。今回は吉祥寺編。

渋谷と六本木

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なおも語りたい真女神転生1の世界〜渋谷のメシア、六本木のおじさん【Part6】

https://ekulabo.com/megaten1-shibuya

この辺りからダンジョンがキツかった思い出の方が先行してきます。ストーリー的にはヒロインの加入、ロウヒーローの離脱と、今後のストーリー選択の土台を作っているパートですね。

悪魔全書(まとめ)を見るならこちら。

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今更だけど好き勝手妄想した真女神転生1の感想記事のまとめ

https://ekulabo.com/megaten1-matome

このブログでは真・女神転生1のストーリーを思い出しつつ好き勝手語っていました。需要があるかはさておき、ストーリーに沿って感想を見てみようという物珍しいヒーローたちのためにまとめた記事をご用意しました。

今回もやっぱり長いです。

銀座地下街の悪魔使い

六本木から品川に向かうためには、銀座の地下街を通る必要があります。この通路の途中では悪魔使いが道を塞いで通行料を巻き上げています。レゲー特有の唐突なイベントのようにも思いますが、30年前にSTEVENがばらまいた悪魔召喚プログラムを使っている人がちゃんといることを示唆しているイベントでもあります。

真・女神転生の世界では「悪魔使い」、デビルサマナーの世界では「サマナー」と呼ばれています。真・女神転生1や2だとハンドヘルドコンピュータを使うのが主流ですが、デビサマでは銃型COMPだったり、真・女神転生4だとスマホだったりと、様々な種類のCOMPに進化していきます。

冷静に考えるとハンドヘルドコンピュータのバッテリーはどうしてるんでしょうね。街にいけば電気系統は生きているので、そこから充電している感じでしょうか。悪魔使いの存在を考えると、ジオ系の魔法が使える悪魔にお願いして電気を取り出していることも考えられますね。こういうRPGの世界観を想像する時って、自分がそこにいたらどうするかも考えてしまうので、充電はかなり気になるところです。

コンピュータの製造ラインは残っていないでしょうから、自作PCのようにパーツをかき集めて自分で組み立ててCOMPを作っているのかも。30年前に配布されたソフトウェアが動く環境も自分で作っちゃうんですから、OSまで自分で作っていたりして。

原作小説では悪魔召喚プログラムはBASICで組まれているので、実行環境を用意するのも大変かもしれませんね。30年間アップデートがないからこそ逆に動くのかもしれません。

品川大聖堂

真女神転生1では、品川にメシア教の大聖堂が建てられています。リアルな方の東京でも品川に教会があります。昔あるアーティストのコンサートが開かれた時に品川の教会にある礼拝堂に入ったことがありますが、それはそれは立派な建物でした。

ゲーム内の背景画像を見ると、結構立派な建物のようなので、悪魔がいる環境下でも工事を進められていることに驚きます。ロウ勢力の悪魔が協力していると考えれば不可能ではなさそう。

この品川大聖堂では復活したロウヒーローと会うことができます。法衣を着ているようですが、SFC版のグラフィックだとマヨネーズにしか見えません。ファンの間ではロウヒーローのあだ名はマヨネーズになってしまっています。かわいそうに。

かわいそうなのは見た目だけではなくて、その言動もです。

「僕は決心しました。千年王国実現のため、救世主として戦うことを」なんて言い始めてしまうんですね。元々東京から悪魔を追い払って平和にする、みたいなことは言っていましたが、それは千年王国を作るという意味ではありませんでした。

ただ単に人々が安心して暮らせる生活を取り戻したいくらいのニュアンスだったのが、極端に振り切れて「神のために」と言い始めるなんて……。

復活後のロウヒーローは帽子を被っているのですが、実はそれを外すと頭に手術痕がある設定になっています。そこには「NO-ZERO」の文字が刻まれていて、真・女神転生2に登場するメシアプロジェクトの一環だった説があります。メシアプロジェクトは「千年王国を用意するため、聖書の内容に合わせて無理やりメシアを用意しようぜ！」という四大天使(のうち3体)の暴走によって始まったプロジェクトで、人工的に用意されたメシアを救世主にしちゃうもの。ロウヒーローはそのプロトタイプとして手術されてしまったのでした。

神の奇跡などを重要視しているはずのロウ勢力が外科的な手術という科学的な方法でメシアを作るというのはとても皮肉が効いています。

変わり果てたロウヒーローからは「TDLのエキドナを倒してきて欲しい」と言われます。この指令の裏にいるのはロウ勢力の天使・ハニエルです。千年王国を作る障害となるエキドナを主人公に排除させようとしているのでした。

ここであまりにカオスに寄りすぎているとハニエルが現れ、「説得は無駄のようだ」といきなり襲いかかってきます。ハニエルを倒すとさらにカオスに寄るので属性のバランスには注意しておきましょう。

四門の玉

品川には悪魔使いもいます。彼は「あなた、自分が強いと思っているようですがそれは違いますよ」と悪魔使いのプライドをかけて戦いを挑んできます。

彼を倒すと四天王の館に入るためのアイテム四門の玉(しもんのぎょく)を落とします。ルート分岐後、話を進めるためにこのアイテムが必要になるのでここで入手しておくとスムーズです。

各地に存在する四天王の館は高レベルの悪魔が出現するのでレベル上げにも最適です。もし自信があればそのまま四天王に挑んで倒し、合体で作れるようにするのもアリです。

カテドラルの話

品川では、東京湾に現れた巨大な島でカテドラルが建設中である話を聞くことができます。カテドラルは千年王国の象徴のような建物で、神を迎えるために目下全力で建設中だそうです。メシア教徒の中には「夫がカテドラルの建設に行ったまま帰ってこない」という人もいます。信仰を盾に死ぬまで働かされているという噂もあるカテドラルは、ロウ勢力が言っている光の面だけではないのかもしれません。

カテドラル(cathedral)とはそのまま大聖堂を意味する言葉です。品川にも大聖堂がありますが、その比ではないほど大きな建物を作ろうとしているようです。

これはそのままラストダンジョンにもなっていて、上は8階、下も地下8階までと、その大きさは数々のプレイヤーを苦しめてきました。広い、長い、敵が強いの三重苦です。初見では長さに(心が)やられます。メガCD版だとエレベーターがあるらしいので大分進化していますね。

品川とTDLでの行動によって、どうやってカテドラルに行くかが決まり、エンディングが決定します。

ロウヒーローに協力してエキドナを倒した後、再び品川に戻ってくるとハニエルに「これからも神のために力を尽くしてくれ」と問われます。これに「はい」と答えればハニエルがカテドラルへの橋をかけてくれてロウルートに入ります。

逆にカオスヒーローに協力してハニエルを倒した後、再びエキドナの下にいけば、「ガイア教徒によるカテドラル乗っ取り計画があるから協力してくれ」と問われます。これに「はい」と答えればエキドナがカテドラルへの橋をかけてくれてカオスルートに入ります。

両方「いいえ」と答えると両者とも倒すことになるので別の人に橋をかけてもらわないといけません。銀座の地下には井の頭公園で出会った老人がいるので彼に相談するとカテドラルへの道を通してくれます。ニュートラルの場合、品川とTDLの主要人物を倒してしまっているので、なかなか気付きにくいかもしれません。私は諦めて攻略サイトを見ました。

南東のシェルター

品川では「南東のシェルター」の話を聞けます。品川から見て南東だと、品川シーサイドあたりでしょうか。

羽田空港に近いこの位置は、ファミコンの女神転生2(旧約)で主人公が生活していた京浜第三シェルターを指しているのではないかと思います。女神転生2でも東京がミサイルで破壊されており、荒廃している世界が舞台になっています。

この話をしてくれた老人が言うにはシェルターにミサイルが直撃して全滅したとのことなので、女神転生2とは別の世界線であることを暗示しているのかもしれません。あるいは、真・女神転生1の大破壊直後の世界を描いた偽典女神転生でそうした話が出てるのかも？　こちらはプレイしたことがないので分かりませんが、ゲームの発売時期から考えると偽典女神転生は真・女神転生1の6年後に出ていることから京浜第三シェルターのことを言っていると考えるのが自然でしょうか。

もし仮に京浜第三シェルターが全滅していたとすると前作の主人公がもういないということに……。

合体剣の材料

品川では草薙の剣が拾えます。精霊と合体させて派生させると、最終的に「ひのかぐつち」まで強化できます。「ひのかぐつち」が強いのなんのって、基礎ステータスは全て+1され、最強の攻撃力で2~4回攻撃と、中学生が作るゲームの武器みたいな性能をしています。

慣れているプレイヤーだとここまでの間に材料となる精霊を集めておいて、草薙の剣を入手した後に邪教の館に駆け込んで「ひのかぐつち」を作るのがお決まりのルート。あるいは上野にあるラグの店で宝石と精霊を交換するのも簡単です。

それにしても日本由来の武器がメシア教の総本山のような品川にあるのはシュールですね。メシア教徒の誰かが拾ってきて神様に奉納したのでしょうか。(奉納という表現はメシア教にとって適当かどうかは分かりませんが)

「カテドラル完成のために皆の身も心も捧げよ」とメシア教の神父が説法しているので、その関係で教徒が差し出したのかも。武器のイメージ的にニュートラル、あるいはカオス勢力が使っていそうな感じですからね。

品川編まとめ

品川では、六本木で魂を奪われたロウヒーローと再会しました。しかし彼はどこか冷たい目をしていて、まるで別人のように「神のために」と繰り返すようになっていました。

神を迎えるためのカテドラル建設に力を貸すのか、それともカテドラル建設を妨害するのかによってルートが別れます。元のロウヒーローだったら協力したくもなりますが、このロウヒーローはねぇ……。

といったところでまた長くなりそうなのでこの辺で。

では、ゆっくりとおやすみください。おやすみの間、悪魔に肉体を乗っ取られぬようお気をつけて……。

続きはこちら。

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続けて語りたい真女神転生1の世界〜サンシャインシティのかつての名前【Part8】

https://ekulabo.com/megaten1-ikebukuro

サンシャインシティの前身の名前がメガテンの中で使われています。ゲーム内でサンシャインシティが存在したことが伺われるので、また昔の姿に戻るというのは悪魔のいる世界らしいと思います。