続けて語りたい真女神転生1の世界〜サンシャインシティのかつての名前【Part8】

続けて語りたい真女神転生1の世界〜サンシャインシティのかつての名前【Part8】

今までにやったゲームで己を語るシリーズ。todo(@Explorers_todo)でございます。

真・女神転生1のストーリーを思い出しつつ好き勝手語っているのですが、如何せん語りたいことが多すぎて長文を連発しています。今回は池袋を中心に。前のページで語った品川方面にも同時にいけますが、行動の順番によってはLaw、Chaosの属性が大きく偏ってしまうので、この辺りからどのルートのエンディングを目指すかを意識しておくと良いでしょう。

このページでは池袋方面について好き勝手に語ります。

 

最初の吉祥寺編

 

品川方面

 

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今回もやっぱり長いです。

 

 

来るなよ! 絶対来るなよ!

六本木を脱出したあと、銀座の地下道を通って池袋方面のに向かうことができます。この道中ではカオスヒーローが現れます。「よぉ元気そうだな! ここで勝負してみるか?」なんてふっかけてきますが、「ははっ冗談だよ」と軽く流してくれます。カオスヒーローは安定の友人ポジションでいてくれるので癒されます。

ここでは「この先の池袋には絶対行くなよ」とまるでフリのように忠告してきますので、そのフリに応えるために池袋方面に向かいましょう。地上に出たところで「来るなって言っただろう。俺の手でお前を捕まえたくなかったんだ」とヤマのいる池袋まで連れて行かれます。

カオス勢力の目的は、法の神(ロウ勢力の神)がカテドラルに降りてくるのを防ぐこと。そのため、カオス以外の人間を捕らえて裁判にかけているのでした。カオスヒーローの行動を見るに、池袋周辺にやってくるロウ、あるいはニュートラルの人間を見つける役割をしていたのでしょう。特に主人公が新宿、渋谷、六本木を解放している噂は届いているでしょうから、要注意人物としてマークされているはずです。

銀座の地下街であれば同じカオス勢力の目が届かないところなので主人公と接触していても問題なく、「池袋に行くな」とアドバイスが可能でした。しかし、池袋の地上に出てしまえばそこはカオス勢力が支配する領域ですから、主人公が歩いているのを看過できません。

池袋は強力な天魔であるヤマ(いわゆる閻魔様)が支配しており、この時点のカオスヒーローはヤマの力を恐れています。だからこそ主人公が来てしまったら、ヤマのところに連れて行かざるをえないんです。

 

公平な裁判(※ただしカオスに限る)

ヤマの前に連れてきたカオスヒーローは「くれぐれもヤマ様に失礼のないようにな」と念を押します。ヤマの力を恐れている気持ち、主人公を心配している気持ち、それぞれが入り混じった台詞です。

ヤマは主人公について、「古来より伝わる契約方法を使わず、機械で悪魔を従わせているのは悪である」と断じます。

ここから主人公の現在の属性ごとに態度が変わり、ロウなら「全くもって許し難い」と死罪、カオスなら「だがカオスのために尽くした」と無罪放免になります。ニュートラルの場合は「許し難いことだが事情があったことも認められる。そこで私に協力してくれたら許す」と司法取引を持ちかけられます。受け入れれば無罪、断れば投獄されます。断ってもロウのように死罪扱いにはならないので、牢屋でカオスの思想を受け入れろ、くらいの感じでしょうかね。

もし投獄されることになった場合は、主人公たちはスガモプリズンに収容されます。スガモプリズンはニオウが出入り口を見張っているので、仲魔として作りたい場合はここで倒す必要があります。ニュートラルでヤマの依頼を受けると結構カオスに傾くのでその辺りも気をつけながら調整すると良いでしょう。

ちなみに無罪になるとカオスヒーローが「良かったな無罪で。俺もほっとしたぜ」と安心してくれます。口は悪いですが心は優しいのがカオスヒーローです。変わってしまった後のロウヒーローと比べてしまうと気持ちが一気にカオスに傾いてしまいそうに。

 

スガモプリズン

真・女神転生で登場するスガモプリズンはリアルな方の東京に実在した施設です。戦後、GHQ占領下で戦犯を収容するための施設として巣鴨プリズンがありました。巣鴨プリズンの閉鎖後、その土地はサンシャインシティとして一般の人向けの施設として使われています。

ゲームの中でも池袋にいる子供が「昔はプラネタリウムがあったって言ってる人がいたよ」と言っており、大破壊の前はリアル東京と同じようにサンシャインシティだったことが伺えます。プラネタリウムもリアルにあります。大破壊後は、おそらく倒壊してしまったであろうサンシャインシティの跡地にカオス勢力がやってきて、かつての名前であるスガモプリズンと名付けて利用していたようです。

今でこそサンシャインシティと明るい名前になっていますが、元々負の感情が渦巻く場所であったことから、曰く付きの場所として有名です。有り体に言えば心霊スポットとして有名なんです。地下では兵隊の靴の音が聞こえるとか、ナンジャタウンのある階では扉が勝手に閉じたり閉まったりするとか、色々な話が出てきます。

特にナンジャタウンにはお化け屋敷もあるため、出るとか出ないとかの話はよく流れています。

横道に逸れますが、昔ナンジャタウンではブルブル震える「能面蟹」を持って歩き回るお化け屋敷がありました。(地獄旅館でしたっけ?)気持ち悪いアイテムを持ち歩いてゴールまで進み、出口で弱虫度を判定する機能がついていたのですが、私は見事にノミの心臓でした。

いやね、考えてもみてくださいよ。心霊スポットとして有名な場所にお化け屋敷があるんですよ? そんなの怖いに決まっているじゃないですか。一緒に行った友達からは爆笑されましたが、ビビりまくりで歩いてましたよ。

とまぁお化け屋敷なら最後に「あー良かった」で済みますが、悪魔が平気で闊歩している場所で投獄されるスガモプリズンは洒落にならない怖さです。

 

ヤバいメシア教徒もいる

投獄された場合、ヒロインに話しかけまくるとイベントが進んで、カオスヒーローが助けに来てくれます。「この先間違っても上野方面に行こうなんて思うなよ」とまたフリを入れながらクールに去っていきます。かっこいい。

牢から出ると、他の牢にいる囚人たちと話すことができます。その多くはメシア教徒で、

「神のために悪魔をたくさんぶちのめした(※一部マイルドにしています。)」だの、

「ガイア教徒を何人もぶちのめした! 神は喜んでくれる!(※一部マイルドにしています。)」だの、

「教会を建てるために金をかっぱらった」だのと、結構ヤバめのメシア教徒が収監されています。この人たちを見ると、「あれ? ヤマってそこまでひどい裁判をしているわけじゃないのかな?」と思ってしまいますね。

スガモプリズンから逃げようとするとニオウが立ち塞がり、戦闘になります。主人公の目的を果たすためには彼を倒さなければならないのですが、あんなヤバめの囚人がいる場所で看守を倒すのも気が引けます。

 

ヤマとも戦える

ロウか、ニュートラルでヤマの頼みを断った場合はヤマとも戦うことができます。ストーリーを進行する上では、ニオウを倒した後に出口からスタコラサッサすれば良いので無視できます。

普通に戦うとめっちゃ強いので、先にひのかぐつちを作っておきたいところ。

攻略サイト様を調べていて知ったのですが、ヤマの使うムドを反射させると一撃で倒せるらしいですね。ムドを反射できる仲魔を召喚しておくと楽に倒せて、経験値ガッポガッポで美味しいです。

ヤマを倒した場合はカオスヒーローが現れて「なんてことを……」と一瞬嘆くものの、「……ヤマも大したことなかったか」と見切りをつけます。カオス勢力においては力が全てですから、誰かに負けてしまえば愛想を尽かされてしまうんです。厳しい世界ですね。ある意味では生物としての本能に基づいた摂理とも言えますけど。

ヤバめメシア教徒がいる状況を考えると、ヤマを倒してしまうのは100%の正義とは言えないのがメガテンの魅力。裁判はガイア教徒に有利になっているものの、信仰の名の下に他の人に危害を与える輩を捕らえたという意味では一定の効果はあったのではないでしょうか。……ただ、ゲーム内で語られていないだけで、無実のメシア教徒も多くいることでしょうから、絶対の自信を持ってどちらが良いとは言えないんですけどね。

 

ヤマとニオウ

ヤマ、ニオウ共に仏教系の神様です。

ヤマは閻魔大王という呼び方の方が馴染みがあるかもしれません。閻魔大王は地獄の裁判官で、亡者の生前の行いを明らかにして審理を行います。この時使われるのは浄玻璃の鏡(じょうはりのかがみ)。浄玻璃の鏡は亡者が生前に行った行動全てが映し出されるため、証言と食い違っている部分があったら「嘘つき!」と舌をひっこ抜かれてしまいます。鏡の方で真実を見るからちょっと黙ってて、くらいの意味合いでしょうかね。証拠品を本人立ち合いのもとで確認するのも反省を促す意味合いが大きいとか。

実は亡者の審理を行うのは閻魔大王だけではなく、十王と呼ばれる王たちがいます。ひとりにつき7日ごとに審理を行い、それが7回行われるとか。初七日とか四十九日と言った区切りは審理期間とも対応しているようです。基本は7柱の王が審理を担当しますが、追加で3回の審理を行うこともあり、その3柱の王を加えて十王と呼ばれています。亡者と関わりのある生者が法要を行うと、「生きている彼らから供養してもらえるということは、少なくとも彼らにとっては悪い人じゃなかったんだな」と情状酌量の余地があると認めてくれます。

「無縁仏は悪霊化しやすい」とオカルト界隈でよく言われますが、こうした審理の中で法要を行ってくれる縁のある人がいないと減刑が行われないことが話の出どころなのかもしれません。地獄の刑期が長くなってしまった恨みなどから脱獄し、現世に来て「誰か俺のために祈ってくれよなー頼むよー」と手当たり次第ちょっかいをかける様子が「悪霊」と恐れられるのかも。

ここでもうひとつ思い出して欲しいのが、「無縁仏に手を合わせてはいけない」という話。仮に無縁仏が悪霊になったとすると、誰でもいいから自分のために祈って欲しいと思っているところに誰かが手を合わせてくれたら、その人にすがってしまいそうになっちゃうかも。その時点で縁ができてしまうので、「早く法要してくれよー頼むよー」とちょっかいをかけるものの、手を合わせただけの人はそこまでしませんから、フラストレーションが溜まって「こいつあかんわ。他いこ」と悪霊なりの縁の切り方(意味深)をして次を待つ……なんて負のループに入ってさらに悪霊化が進むのかもしれませんね。

といった感じで十王の存在を元にしてこうしたオカルト話が生まれたように思います。

仁王はお寺の入り口にある金剛力士像をイメージしてもらうと良いでしょう。多くの場合阿形、吽形のペアになっていますが、メガテンでは流石に2体いたらゲーム的に辛いためか1体だけの出現になっています。

仁王の役割はお寺の中に仏敵が入ってくるのを防ぐことです。スガモプリズンではヤマたちがいるエリアがお寺扱い、スガモプリズンの牢屋エリアがお寺の外というイメージになっています。ガイア教の立場からするとメシア教徒は敵という考え方に基づき、牢屋エリアに対して睨みを利かせているのが仁王というのが面白い配置ですね。

 

池袋編まとめ

池袋では新宿で別れたカオスヒーローと再会します。仕事としてヤマの元に連れていかなければならないのを心苦しく思っており、主人公のことを心配してくれている姿に泣きそうになります。悪魔と合体したとは思えないほど人間的なのがロウヒーローとの対比で際立ちます。

池袋を抜けた後は、四天王の館を通って上野方面に向かいます。その先にあるTDLが目的地ですが、こちらのルートはカオス側の動きを知る意味でもイベントが詰まっています。

といったところでまた長くなりそうなのでこの辺で。

 

では、ゆっくりとおやすみください。おやすみの間、悪魔に肉体を乗っ取られぬようお気をつけて……。

 

続きはこちら。

 

     

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