もっと語りたい真女神転生1の世界〜ロウとカオスの最初の分岐【Part3】

もっと語りたい真女神転生1の世界〜ロウとカオスの最初の分岐【Part3】

今までにやったゲームで己を語るシリーズ。todo(@Explorers_todo)でございます。

真・女神転生1のストーリーを思い出しつつ好き勝手語っているのですが、如何せん語りたいことが多すぎて長文を連発しています。物語が大きく動き始める新宿編はヒロイン救出編とロウ・カオスの萌芽編に分けています。あ、この分け方は私が勝手に分けたものなのでよそで使っても「は?」と言われるかもしれません。

最初の吉祥寺編

 

新宿の前半

 

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今回も長いです。

 

 

新宿編後半

新宿でレジスタンスのリーダーとして活躍しているヒロインを救出した後は、ロウ、カオスの陣営の考え方が少し明確になってきます。これを受けて勝手にロウ・カオスの萌芽編なんてカッコつけて呼んでみました。

ロウ(Law)の陣営では、東京を舞台に神の千年王国を作ろうとしています。悪魔たちを排除し、選ばれたものだけが神の名を称えながら安心して暮らせる世界を作るのが目的です。一見平和なように見えますが、彼らの神の意にそぐわない者は排除される選民意識が支配する世界なので、現代的な感覚からすると窮屈な世界です。そこではルールなども神が定めるので、人間が自分の意思で行動することも少なく、彼らの神に気に入ってもらえることを考えて行動するようになるかもしれません。

新宿編でロウ陣営の尖兵となっているのが大使館のトールマンです。彼は人間ではなく、魔神トールが化けていたのでした。

カオス(Chaos)の陣営では、悪魔の力を手がかりに行きすぎた文明の発展からの脱却を目指しています。メガテンでは天使も悪魔も神もひっくるめて悪魔と呼んでいますが、カオスの考え方からすると悪魔も神のひと柱です。古の神々も、文化が変われば悪魔と呼ばれて貶められてしまうため、そうした神々が隆盛を極めた時代にしようとしています。一見自由に暮らせるようにも見えますが、やっていることは原始時代への回帰で、弱肉強食の世界です。大人にとってはなんとか生き延びられるかもしれませんが、生まれたばかりの子供が生きていくにはあまりに過酷な世界です。

新宿編でカオス陣営の尖兵となっているのが市ヶ谷駐屯地にいるゴトウです。

初見プレイだと見た目も相まってゴトウを倒しちゃったり、トールマンに協力しちゃったりするかもしれませんね。一番精神的に来るのが、正体を表した魔神トールに忠誠を誓うパターン。戦闘にならないのは楽でいいのですが、彼に協力したのに結局ミサイルを落とされるという踏んだり蹴ったりな状況になってリセットボタンを押した人もいるのでは。「次は絶対ぶっ飛ばす」と決意するにはとても良いイベントです。とてもメガテン的なロウっぽいですからね。

 

市ヶ谷駐屯地

さて、ヒロインと合流した主人公は市ヶ谷駐屯地と大使館の両方に向かうことになります。

市ヶ谷駐屯地ではゴトウの指示によって捕らえられた無実の人々を救出することができます。ヒロインと同じ名前というだけで小さな子供まで捕らえられていることから、ゴトウのなりふり構わない様子が伺えます。実行部隊はオザワ(カオスヒーローの宿敵)なので、ゴトウの力を手に入れることを目的に手当たり次第だったのかもしれません。

オザワはこの前後で悪魔召喚の力を手に入れています。ヒロインの救出前後に寄り道してオザワのアジトにいくと、オザワの召喚した悪魔と戦うことになります。

市ヶ谷駐屯地にいる兵士に話しかけると、ゴトウに心酔する者、ゴトウが悪魔まで呼んでいることを恐れる者など、反応は様々です。ゴトウに対する不満や恐怖を直接口にしてしまうとゾンビアーミーにされてしまいますから、言いたいことも言えないで従っている人も多いのかもしれません。

最上階ではゴトウが待ち構えています。

 

ゴトウとの会話

「<ヒロインの名前>のことでさぞ私を恨んでいることだろう。だがまずは話を聞いて欲しい」と敵対している陣営のやっていることを教えてくれます。

彼の話によると、神の名の下に東京で神の千年王国を作ろうとしている勢力があるようです。この千年王国に住めるのは限られた人だけで、それ以外の人々は悪魔と共に神の雷によって消されようとしているのです。その神の雷とはICBMで、今は古の神々がなんとか発射を阻止しているとのこと。この時点で東京の外にも悪魔が存在していることが想像できます。

新宿編ではたびたびアメリカ兵を見かけるのですが、冷静に考えると東京を米兵がうろついているのはおかしいですよね。いくらゴトウがクーデターを起こそうとしているからって、他国の軍隊が首都をうろついているのはあまりにもおかしな状況です。

これはトールマンによる手引きがあります。ターミナルの事故で魔界とつながった東京は霊的に恵まれた土地になりました。トールマンは悪魔たちを一掃して、Law勢力の神や天使がそこを使えるようにしたいんです。

トールマンの下で動いている兵士たちはそんなことはつゆ知らず、「ゴトウが悪魔の力を借りて理想国家を作り出そうとしている。それを防ぐためにここにいる」と自分の正義を信じています。もし悪魔の力を手にした国家があれば、自分たちの国も安全とは言えなくなりますからね。トールマンは部下の兵士もろとも焼き払う気でいますが、兵士たちはそんなことは知る由もありません。

ゴトウに協力する場合、「トールマンを倒してこい」ではなく、「大使館に行って大使を説得し、アメリカ軍の攻撃を止めて欲しい」と言われます。相手を討ち取ってこい、ではないのがポイントですね。この部分はカオス特有の器の大きさが現れているようにも感じます。

「主人公たちが行って説得の役に立つのか?」という疑問も生まれますが、この時点で主人公たちが新宿周辺で悪魔を倒して回っている話が出回っているようです。トールマンとの会話でも「アナタガタノウワサ、キイテイマス。ダイカンゲイデス」と利用価値があるように受け取っています。

これはヒロインの救出のために都庁前広場で大立ち回りを繰り広げたことが功を奏したのかもしれません。あるいはレジスタンスが自分の陣営に協力な助っ人がいることを広めるために噂を流したことも考えられます。

ゴトウの話を断るとゴトウが襲いかかってきます。結構強いこともありますが、インパクトが大きいのはその見た目。なんと褌に太刀という涼しげなファッションなんです。メガテン特有の目が光っている演出と相まって、記憶に残る敵キャラでした。

ニュートラルルートを目指す場合は、ゴトウ、トールマン両方の依頼を断ると属性の変動が帳消しになります。ストーリーの都合上、トールマンと戦うとそのまま次に進んでしまうので、ゴトウ→トールマンの順番で訪れると良いでしょう。

 

大使館へ

六本木への通路は米兵が塞いでいますが、レジスタンスが用意したIDカードを提示することで通ることができます。レジスタンスはめっちゃ有能。

大使館ではトールマンが待ち構えています。

トールマンによると、ゴトウは魔王ルシファーを呼び出そうとしているので、その前にゴトウを倒したいようです。ルシファーといえば神に反旗を翻して堕天した元天使。その力は天使の中でも最高クラスだったようで、そんなルシファーが東京に来てしまえば千年王国を築く障害となります。

トールマン側は名指しで「ゴトウヲタオシテキテネ」と討伐を依頼してきます。メガテンのロウ陣営は「神の邪魔をするものは許さん!」の精神なので、割と融通がきかないように見えるかも。ゲームの方では名前を借りているだけなので、現実に存在する宗教とは別物であることに注意してください。念のため。

 

ジオハメ

トールマンの依頼を断った場合、あるいはゴトウに協力を約束した場合は正体を表し、魔神トールとなって襲いかかってきます。

トールは北欧神話に登場する「雷」の神様で、その強さは最高クラス。メガテン1ではこんな序盤に出てきますが、後続のシリーズではレベル70代の協力な悪魔として設定されています。

トールに関してはネタが満載で、北欧神話で語られるトールの性格は豪胆あるいは大胆で、武勇が際立つ神です。敵対する巨人との間で交わした約束を破ってその巨人をぶちのめしますし、どう見てもルールを重んじるロウ向きの性格じゃない神様です。

ストーリーの展開として神の雷としてミサイルを落としたり、トルーマン大統領の名前にかけたりするためにトールが選ばれたものと思いますが、「流石にこの神はロウじゃないだろ……」とこの後のメガテンではカオスに設定されたようです。

もうひとつのネタが、章タイトルのジオハメ。メガテン1のジオ系の魔法は敵を感電させて1ターン止める追加効果があるのですが、あろうことか雷の神様であるトールには雷耐性がありません。そのためこちらがジオ系の魔法を連打していると何もせず沈んでくれます。スーファミ版のメガテン1の場合はターン内の処理で魔法が先行するため、先にトールが動くこともまれなんですよね。

 

ミサイルが……!

トールを倒した場合、消える間際にミサイルが発射されたことを告げます。ゴトウを倒した後、トールに忠誠を誓った場合は、「既に東京には悪魔が入り込んでいるからミサイル落として浄化するわ。お前、忠誠を誓ったんだからいいだろ?」と悪魔のような言葉を残してどこかへ消えていきます。

急に画面に30秒のカウントダウンが表示されるのは結構ビビりました。単なる演出ではなく、カウントが0になったらイベントが開始します。

私は頑張って逃げても大使館から脱出できないのですが、上手い人は外までたどり着けるらしいですね。自己満足とはいえできると嬉しい部分です。3DダンジョンRPGでレースゲームみたいな楽しみ方をするのもなかなかシュールですけど(笑)

東京にミサイルが落ちてくるのを止められないと悟ったヒロインは、魔法を使って主人公をどこかへ逃すことにしました。自分自身がどうなるかは覚悟の上で……。オープニングで「一度は別れるさだめ」と言っていたのが現実になってしまいました。

光に包まれた主人公が送られたのは、現世とは違う場所、人間たちがいうところの魔界である金剛神界でした。

 

新宿編まとめ

吉祥寺からテレポートした後は新宿で大きな戦いに巻き込まれ始めました。ここではロウ・カオスの思想が顔を覗かせ、お互いに相容れない立場であることがプレイヤーに伝わるフェーズでもあります。

主人公は金剛神界に送られ、東京がどうなったのかを知ることになります。といったところでまた長くなりそうなのでこの辺で。

 

では、ゆっくりとおやすみください。おやすみの間、悪魔に肉体を乗っ取られぬようお気をつけて……。

 

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