【ゲーム開発】開発者がゲームをするのは業界研究だから(震え声)

【ゲーム開発】開発者がゲームをするのは業界研究だから(震え声)

普段ゲームってやってますか?

Unityを使ってゲームを作ったりアセットを作ったりしている私ですが、仕事にかまけてなかなか他の人が作ったゲームをする時間が取れていないのが悩みです。

「遊んでないで仕事せぇ!」

というのはごもっともなのですが、個人であってもそうでなくても、ゲーム開発をしている人はなるべく色んなゲームを遊んだ方が良いと思っています。

というのも、「他の人がどのようにゲームを作っているのか」というのはとても良い勉強ですからね。

遊んでいて楽しいし、さらに勉強にもなるなんて、これはゲームをやるしかありません。

 

 

他の人が作ったゲームを遊ぶメリット

単純に楽しい時間を過ごせるところです。

……ってなると本当にただの気晴らしになってしまいますが、この「楽しい」の正体を探っていくのが大きなメリットです。自分がどんな点を楽しいと思うのかを明らかにし、ゲームの開発者がどのような意図でその表現にしたのか、そのストーリーにしたのかを探っていくことで、自分の作るゲームにフィードバックさせることができます。

この時、ゲーム開発者のインタビューや、ゲームのPRページを見るとどこに力を入れたのかがある程度分かるので、自分が「楽しい」と感じたポイントと一致しているかどうかを確認することもできます。この点は、自分がゲームを作った時に、それがプレイヤーに伝わっているかどうかの指標にもなります。

「楽しい」と感じるためには、一度ゲーム開発者であることを忘れてフラットな気持ちでゲームを遊びましょう。例えばあなたが個人のゲーム開発者だとすると、同じような個人開発者が作ったゲームを遊んだ時に「こいつこんなにうまい表現しやがって……グギギ……」みたいに嫉妬にまみれてしまうことがあるかもしれません。「楽しい」気持ちを感じるために、なるべくそのまま受け止めるのも大切です。

とはいえ嫉妬は嫉妬で大事な感情です。ほとんどの人が感じることですから、殊更恥じることでもありません。「あ、自分は今嫉妬してたな」くらいに認識できると冷静になれますし、他の人がうまくやっているのを見て「もっとすごいの作ったる!」くらいの気持ちにまで昇華できれば儲け物ですからね。

 

できれば色んなジャンルを

あなた自身の好みはあると思いますが、できれば色んなジャンルのゲームを遊んでみたいところ。

アクション、RPG、シューティング、レース、ホラー、格闘、スポーツ、パズル、音ゲー、ギャルゲー、VRなどなど、世の中には様々なジャンルのゲームがあります。可能な限り横断的に遊んでみると良いと思います。

ジャンルが違えばゲームのターゲット層、グラフィック、動作の実装方法などが異なりますし、普段やらないタイプのゲームであれば自分が知らなかった表現方法を知ることができます。

一口に「ゲーム」と言っても、ジャンルが違うと文化も異なるレベルで差異を感じられると思うので、異文化交流のような気持ちで相手の理解を深めていきましょ。文化を輸入するのだって大事なことですから、「ジャンルは違うけど、これは自分のゲームに使えそう!」の気持ちで受け止めてみましょう。

 

他の人が作ったゲームを遊ぶデメリット

もちろん「ゲームを遊ぶのはメリットだけ」だなんて口が裂けても言えません。ネックとなるのは時間を使う点です。

短い時間でクリアできるタイプのゲームであればいいですが、50分かけてモンスターをハンティングするようなガッツリ系のゲームだと100時間単位で吹き飛ぶこともしばしば。

全ての開発者にとっての悩みは「時間がないこと」なので、時間をたくさん使う行為に対しては罪悪感や焦りを感じてしまうかもしれません。

そうした場合は、ゲームをすることに対する位置付けを変えることが必要です。ゲーム開発者にとってゲームをすることは業界研究の一環なので、堂々とやって良いと思います。

「映画なんて見たことありません」という映画監督や、「漫画? いえ、知らない子ですね」という漫画家がいないのと同じように、ゲームをやったことのないゲーム開発者はいないのですから、堂々とゲームを遊んで良いところをたくさん盗んじゃいましょう。

 

インプットのひとつ

ゲームをすることはインプットのひとつです。ここまで「堂々とゲームをやろう」と言ってきましたが、だからといってゲームだけをしていなさいと伝えたい訳ではありません。

ゲームを開発するにあたっては、様々なことからインプットを行うことができます。旅、運動、映画鑑賞、音楽鑑賞、美術館巡り、読書、などなど。ひとりでできることもありますし、友達とやることもあります。

その一環としてのゲームプレイがあります。

アイディアはどこに転がっているか本当に分からないので、なるべくたくさんの種類のアクティビティがあるのが望ましいです。それぞれのアクティビティに本気で取り組むからこそ、自分のゲーム作りに生かせるアイディアが湧いてくるのですから。

 

おわりに

なぜ「ゲームは堂々とやろう!」なんて話をしたかというと、ゲームを作っているときに

「ゲームをやっている時間なんてない!」

と自分を追い込んでしまうことがあるからです。もちろん作業を早く進めるのは良いことですが、インプットだって大事。アウトプットが続くと燃え尽きてしまいますからね。

真面目な人ほどゲームをやらなくなる可能性があるので、ゲームをするのもゲーム作りのうちと気楽に遊びましょ。

そう、業界研究ですから(ドヤァ)

 

     

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