異なるアドバイスと出会った時の対処法【前提条件を知るのがベスト】
勉強熱心なあなたの場合、ゲーム開発で分からないことを自発的にどんどん調べていることと思います。例えばUnityを使っていたとしたら、コンポーネントの機能について調べるかもしれませんし、自分が実現したい動きをキーワードにして調べていくかもしれません。
こうした時によくあるのが、異なるアドバイスに出会うこと。
Aさんはある事柄に対してTrueと言っているのに、Bさんは同じ事柄に対してFalseと言っている、なんてことがあります。こんな感じで異なる主張に触れてしまうと、「どうすればいいのさ……」と途方に暮れちゃうこともしばしば。
こんなケースの対処法を考えてみます。
異なるアドバイスと出会った時の対処法
異なるアドバイスと出会った時、これに対して私たちができる手段は
- 手っ取り早い方法
- じっくりと考える方法
の2つがあります。
この辺りは使える時間に応じて選択するのがいいかと思います。それぞれ深堀りしてみましょ。
手っ取り早い方法
手っ取り早い方法は、「脳がめんどくささを感じる前に両方実践する」です。簡単ですね。
2つの異なる主張に出会った時、判断材料が少ないと思考停止して手も止まってしまいます。なので、脳が止まる前に両方試してみることをおすすめします。
両方やってみて、今回のケースであればAさんの方が適していた、という情報が得られればそれで前進することができます。
アドバイスに触れた時って、聞いたからには失敗したくない! なんて思っちゃうんですよね。でも相反するアドバイスがあると、どっちかは失敗かもしれない……なんて不安になって動けなくなってしまいます。
そうなる前にやってしまうのがこの考え方です。
実際、人のアドバイスはその人の経験ではあっても、私たちに伝えられた段階で私たちにとっては知識になります。自分で物事を深く理解するためには知識の経験化(脳の中で有機的に関連させていく作業)が必要になります。
なので、「とりあえずやってみちゃう」が大切なんですね。実行すれば、良い方向だろうと悪い方向だろうと、必ず結果が出ますから、うまくいかないならもう一方の方法を試すだけで済みます。
実践を迷えば迷うほど、どんどん腰が重くなっていく経験、あなたもありませんか?
じっくり考える方法
もう一方のじっくり考える方法は「アドバイスの前提条件を調べる」というやり方です。
なんらかのアドバイスをする時には、必ずその根拠となる情報があります。
例えばAさんのアドバイスがどんな前提条件から出ているのか考えると、Windowsのマシンの話だったのかもしれません。Windowsでは実現できる機能だったから「True」と言っていた可能性があります。
Bさんのアドバイスの前提条件を調べたら、BさんはMacを使っているかもしれません。Windowsでしかできない機能の話だったら、Macを使っているBさんは多分「False」と言いますよね。
このように、前提条件が違えば判断材料が異なるので、その結果アドバイスとして表現される主張も異なります。
- どんな環境から出たアドバイスか
- どんな経験から出たアドバイスか
こうした前提条件を確かめる作業がとても大切です。
特にゲーム開発などのプログラミングが絡む分野では、ソフトウェアのバージョンだったり実行環境だったりはちゃんと調べておかないといけません。前のバージョンではできなかったことが、つい最近のアップデートでできるようになった、とかはザラにあるので、アドバイスをくれた人がどのバージョンを使っているかを確認しておくようにしましょう。
アドバイスをくれた人の前提条件の情報を元に、私たち自身の環境や経験などの前提条件と照らし合わせて実現できる部分を取り入れていきましょう。
異なるアドバイスは宝の山
焦っている時にもらう異なるアドバイスはテンパるもとではありますが、本質的な部分に目を向ければこれほど有用な情報はありません。
知識を増やしていくための方法としては、比較を行なって違いを知る方法があります。
例えば大学受験の時、こんなことを言われませんでしたか? 「正しい答えを選ぶ選択式の問題があったら、正解以外の選択肢について『なぜ違うのか』を考えるようにしよう」
単純に答えを覚えるだけではなく、正解とそうでないものを判別するための情報を自分の中に蓄えていくことで、より多くの学びや気づきを得ることができます。
異なるアドバイスの話に戻ると、上でも触れたように前提条件の違いに注目することで新たな発見があります。上の例をそのまま使えば、Windowsでできること、Macでできることを知ることで、あなた自身が他の人に情報を伝える時にも役立ちます。
特にゲーム開発であれば、スマートフォン向けのゲームをリリースしたい場合にはAndorid、iOSの両方をリリースしようと考えることが多いです。iOSでアプリをリリースするためにはMacを使用する必要があるので、Windows、Macの違いを頭に入れておくことは他の開発者と話をする時にも大切な情報になります。
なんて感じでアドバイスの前提条件を探ることは、あなた自身の成長に繋がっていきます。なので、時間のある時にはより本質的な部分に目を向けていきましょう。
間違ったアドバイスでも卑下しない心
結果的に間違ったアドバイスをもらった時は、「全然違うじゃないか!」と言いたくなる気持ちも分かります。思うくらいなら内心の自由があるのでセーフです(笑)
ただ、間違ったアドバイスをもらったとしても、そのアドバイスが生まれた前提条件のように本質に目を向けることであなたの学びに繋がっていくので、そうした意味では卑下したり見下したりする必要なんてどこにもないんですよね。
少なくとも学びが得られて、あなたが成長するきっかけになったのですから、心の中で感謝しておくと心おだやかで過ごせます。
また、アドバイスの内容とアドバイスをくれた人の人格は別ですから、「だからこいつダメなんだよ!」みたいに結びつけてしまうのは早計です。逆に私たちの学びの機会を潰してしまう結果にもなってしまうので、間違ったアドバイスをもらっても感情的な行動は避けた方が無難です。
まとめ
他の多くの分野と同様に、ゲーム開発の分野においても先人たちが様々なアドバイスをくれます。
時には異なるアドバイスがあなたの元に飛び込んできますが、これらのアドバイスを活かすには、その前提条件に注目してみてください。
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