嫉妬心が生まれるのは向上心がある証拠なので気にしない【ゲーム開発】

嫉妬心が生まれるのは向上心がある証拠なので気にしない【ゲーム開発】

嫉妬心は多分誰もが持ったことがあるものです。

嫉妬というと恋愛感情の面に注目することも多いですが、技術的な面でも嫉妬心が芽生えることがあります。一般的に嫉妬心というものは見ていて気持ちの良いものではないのでなるべく持たない方が良いものです。

しかし、技術を磨くという意味ではモチベーションを燃え上がらせるのに使える感情でもあります。

感情の向き先をうまくコントロールすれば破滅的な方向ではなく創造的な方向にエネルギーを向けることができるので、嫉妬心を持ってしまったこと自体を恥じる必要はありません。

 

 

技術の嫉妬心は向上心から

ゲーム開発の場合、他の人がやっているすごいことは嫉妬の対象になります。

例えば私の場合は、個人でリリースしたアプリが累計100万ダウンロード!! みたいにツイートしている人を見ると嫉妬心が芽生えてきます(笑)

1分ぐらいは「ちくしょう! すげえな!」と感情をあらわにしてみて、落ち着いた後に「どうやってこれを実現したのか?」という分析を始めます。

その人がTwitterをやっているのであれば、アプリをリリースするまでの経過、アプリをリリースした後の改善などをツイートしてくれていることが多いので、過去ツイートを遡ってどんなことをしているのかを確認します。ブログをやっているのであれば開発の経過を時系列で追いやすいのでそれも良い材料になります。

実際に分析してみると、小さいことの積み重ねでどんどん改善していることが多いんですよね。

地道に積み上げていっていることが多いので、特殊な才能があって実現したことではなく言ってしまえば普通の人が努力できる範囲であり、その努力の量が自分より多いだけだったりします。(努力できることがまさに才能だ、と言われるとそれはその通りかもしれませんが笑)

嫉妬心が自分の中で芽生えたのは、自分自身がもっといいものを作りたい! 楽しいゲームを作りたい! という気持ちを持っているからだと思います。こうした気持ちがなかったとしたら、悔しさや嫉妬心は出てきませんからね。

 

嫉妬心の向き先をコントロール

嫉妬心を持ってしまうことは恥じることではありません。しかし、他の人を傷つける方向にエネルギーを向けてしまうのは御法度。嫉妬して相手を引きずり下ろそうとしても良いことはないですし、それをやってしまうと「あの人は足を引っ張る人」というレッテルが貼られるかもしれません。

なので嫉妬心は相手から学びを得るためのモチベーションとして使うのがいいんじゃないかと思っています。

成功している人を見ると「うらやましい!」と思ってしまうのは自然なことで、ここから冷静に「自分もこうなろう!」と気持ちを切り替えられるだけで成長につながっていきます。

人間というカテゴリーで何かを達成しているのを見ると、自分もそれを実現できるとイメージすることができます。例えば陸上の100mで10秒を切るのは日本人だと難しいことだと長らく思われてきましたが、桐生祥秀選手が9秒98で走り切ったのを皮切りに、他の選手も続々と10秒を切るような記録を出し始めました。

誰かが達成したというのは、自分も達成できる可能性があるとイメージできるということでもあります。なので、

  • 誰かが達成して嫉妬心を持った
  • 達成できたということは自分もできるかも
  • 嫉妬心をエネルギーに変えて達成する

という嫉妬心の三段活用を使って良い方向にエネルギーを向けていきましょう。

 

比較して自分を責めない

技術的な領域での嫉妬心というのは、他の人が自分よりも早く何かを達成した時に芽生えることがあります。同じカテゴリー、同じようなアイディアで技術を磨いていて、自分も達成できる可能性がある中で他の人が先んじてそれを達成したとなると、嫉妬心もとりわけ大きくなります。

「もっと早くやっていれば……」と相手と比較して責めてしまうと、自分を追い込むことにもなります。追い込むことでエネルギーを発揮できるのであればいいのですが、逆にメンタルにダメージを負ってしまうこともあるので、比較して自分を責めるのには注意が必要です。メンタルが大事だよーという点は以下の記事でも触れているのでよかったら。

 

相手と比較するのは問題解決のために行うべきで、自分を責めるためにするべきではありません。

相手が先に何かを達成した状況というのは、同じ技術を磨いている中での成功例です。この成功例と比較して、自分のやっていることでどの点がうまく行っていて、どの点がうまく行っていないのかを分析するために使うのがベスト。

できてないなら改善すればいいだけで、既に「善」となる例が他の人によって示されたというのはありがたい話です。

 

嫉妬心は表に出さずに使う

嫉妬心は技術向上に使えるもので、嫉妬心を持つ事自体を恥じる必要はありません。

しかし、他の人が嫉妬心をあらわにしている姿を見ていたい人もそう多くはないので、嫉妬心は表に出さず、内面のエネルギーとして活用するのがベスト。

嫉妬している姿はどうしても良い感情を起こさないので、他の人がやっているのを見ると、自分の嫌な部分に直面しているような気持ちになることもあります。他の人に対してこういうネガティブな印象を与えてしまうのは、やはり私たちにとっては良いことではありません。

表に出すにしても、「100万DLとか嫉妬しちゃう。自分も負けずに頑張りたい」みたいにポジティブな方向性だったらまだアリかも? とは思います。嫉妬していて見苦しい、ではなく、感情を素直に受け止めていて応援したい、みたいな方向性です。

とは言うものの、この点を意識して外に感情を出すのは難しいので、一番は内部的に嫉妬心を活用することかもしれません(笑)

 

まとめ

上を目指している向上心があるからこそ嫉妬心が生まれるんです。

誰かが成し遂げたことに嫉妬を感じたらそれと同時にあなた自身が向上心を持っている点にも目を向けると成長のエネルギーを得ることができます。

 

     

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