リリースまでいくアイディアは7つに1つなのでいっぱい出そう【ゲーム開発】

リリースまでいくアイディアは7つに1つなのでいっぱい出そう【ゲーム開発】

ゲームのアイディアはどんどん書いておこう!

と思っているのですが、必ずしも全てのアイディアが実際にゲームとして完成させてリリースまでいくわけではありません。

人から聞いた話ですが、たくさん出したアイディアのうち、実際にプロジェクトとして始動させられるのは7つくらい、リリースまでいくのはこのうち1つか多くても2つだとか。

こう考えると、たくさん数を出してブラッシュアップさせていくことがいかに大切か……この点はあなたも感じているかもしれません。

 

 

アプリをたくさんリリースしている方の話

アプリをたくさんリリースしている方のインタビュー記事を読んだときに、「プロジェクトとしてゲームを作る候補として7つの案を出して、実際に完成するのはそのうち1つか多くて2つ」とおっしゃっていた記憶があります。インタビュー記事だったか、ハイパーカジュアルゲームナイトのライブ配信で見たんだったか定かではありませんが、こんな話をされていたと思います。

候補として選ぶアイディアの母数は7つどころか100とかのオーダーだった記憶がありますが、それだけ多くのアイディアがあったとしてもプロジェクトとして開始する候補に挙げられるのは7つ、そのうち完成させるのは1つ、と考えると、アイディアのタネはいくつあっても足りません。

この方は毎朝10分時間をとって必ず1つはゲームのアイディアを出しておく、なんてことも言っていました。

 

アイディアだけではまだ価値は低い

意識高い系の人がよく「アイディアはたくさん思い浮かぶんだよねー。誰か実現してくれないかなー(チラッチラッ もちろんアイディア料は頂戴ね」なんて言っていることがありますが、実はアイディアを出すだけではあまり価値がありません。

この「アイディア出すからアイディア料頂戴」はリアルで言われたことがあり、言われた瞬間は衝撃でした(笑) もちろんこのアイディアを聞いた時には「素晴らしいアイディアですね。頑張ってください(ニッコリ)」と笑顔でお答えして着手すらしませんでしたが、実現にかかるコスト(時間やお金)を当たり前のように私が払う前提で話を進められたのには恐怖を覚えました。

まぁそれはさておき、アイディアをたくさん出すのは大切ではありますが、その後に行う実現可能性のチェックがとても大切です。

意識高い「系」ではなく本当に意識高い人ならその後に「フィージビリティ・スタディ」があることを知っています。

 

フィージビリティ・スタディ

「フィージビリティ・スタディ」は実現可能性を検証するための調査・研究のことでそのアイディアが実現できるか、あるいは実現したとしてどれだけの採算が取れるか、といった部分を検証する作業です。

ゲームで採算を取る場合は特に大切で、サービスの運営にいくらかかるのか、ユーザー1人当たりでどれくらいお金を使ってくれるのか、ゲーム内のマネタイズはどのように行うのか、なんて面を詰めて考えていきます。

収益を目的としない場合でも、プレイヤーはこのゲームのどの点で楽しんでくれるのか、どうやったら他の人に伝えてくれるのか、宣伝はどのように行うのか、といった部分を事前に考えておくことが有効です。

思いついたアイディアをそのままゲーム化したい! というのは私もよく思ってしまうのですが、この辺を詰めておかないと「あれ? 全然ダウンロードされないな……?」と心が折れそうになったりします。

フィージビリティなんて難しい言葉を使いましたが、要は思いついたアイディアをちゃんと検証しておきましょう、ということを伝えたかったんです。

こういう検証を行うことを考えると、全てのアイディアがプロジェクトとして開始できるものではないというのが感じられると思います。

 

アイディアを磨くためには

アイディアを磨くためには、アイディア同士を比較するのが簡単です。それぞれのいいところ、悪いところを挙げてみて比較することでアイディアの改良点が見つけやすくなります。

アイディア同士をフュージョンさせてブラッシュアップしたアイディアを生み出すこともできます。

こうした比較や統合を行うためにも、アイディアはたくさんキープしておくべきです。アイディアの数が少ないと、どうしてもその少ないアイディアの中で実現しなければならない、と視野を狭めてしまうことにもなるので、数が大切です。

たくさんあるなら一番のアイディアを残せばいいだけですからね。

実現可能性まで考えることができていれば、それぞれのアイディアでメリット・デメリットなども挙げられていると思うので、お互いのメリットを生かしてデメリットを減らす形でアイディアの統合をしていくとより良いアイディア、それもプロジェクトとして開始するに値するアイディアになりやすくなります。

アイディアを出す方法についてはこのブログでもいくつか書いているので、よかったらこちらもご覧くださいな。

 

百発百中になりたいけど

理想的には思いついた1つのアイディアが大当たりして欲しいところですが、なかなかそうもいかないんですよね。思いついたアイディアが全て大当たり! みたいな神の領域のセリフを言ってみたいものです。

今素晴らしいアイディアを実現させている人でも、多くの場合それまでに実現しなかったアイディアがあるはずです。試行錯誤を重ねて改善していくことによって、アイディアの精度を上げていった訳です。

打席に立って毎回ホームランを出せるのはTASさんくらいなもので、打率2割でヒットを出せるようにフォームの修正をしていく必要があります。5つアイディアがあったら1つ当たる、というのもなかなかの高確率な気がしますね。

ヒットを出せる確率を上げていくのが大切で、そのためにアイディアはどんどん出していきましょう。

 

まとめ

出したアイディアが全てヒットするのが理想ですが、現実的にはなかなか難しいものです。アイディアに惚れ込んでしまって視野狭窄になることもあるので、複数のアイディアを出して比較したり統合したり、そして実現可能性まで考えてみてブラッシュアップして、ヒットの確率を上げていきましょう。

そのためにはたくさんのアイディアを出していくことが大切なので、どんどんアイディアを出して書き留めておきましょう。たくさんアイディアを出しておくと、ひとつのアイディアに対する執着も薄れてより磨きやすくなります。

 

     

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