アプリを開発・リリース(公開)するための費用はおいくら?
「スマホのアプリをリリースするのっていくらかかるの?」
「事前に知っておきたいなー」
というあなたに、スマホアプリをリリースするためにかかる費用をお伝えします。
- iOS、Androidでの開発者登録の費用の差
- 開発に必要なもの
について解説しているので、アプリをリリースしたいとなったらいくら貯めておけば良いか分かります。
あ、今回はリリースするまでのお話なので、リリース後に広告を出す話までは扱いません。ご了承ください。
アプリを開発・リリース(公開)するための費用はどれくらい?
アプリを開発・リリース(公開)するための費用は、あなたがiOS、Androidのどちらでアプリを作りたいかによって変わります。
アプリを開発するための環境を用意するのもそうですし、リリースするために開発者アカウントの申し込みを行う時にもアカウント登録の費用がiOS、Androidで異なるためです。
この記事の中ではiOS、Androidそれぞれの場合でいくらかかるのかをざっくりとシミュレーションしていきます。
iOSアプリをリリースするまでの費用
iOSアプリをリリースするためには、以下の点で費用がかかります。
- macOSのマシンを用意する
- Apple Developer Programへの登録
費用がかかるポイントは2箇所、このうちApple Developer Programのライセンスは毎年更新する必要があります。
macOSのマシンを用意する
2箇所で済むとはいっても、元々macOSのマシンを持っていない人にとってはこの部分が結構高いハードルですね。
2020年2月7日に私が調査した価格は以下の通り。
Macbook Air(13インチ) …… 119,800円(税別)から
Macbook Pro(13インチ) …… 139,800円(税別)から
Macbook Pro(16インチ) …… 248,800円(税別)から
iMac(21.5インチ) …… 120,800円(税別)から
ご覧のように結構なお値段です。開発をするとなると、ある程度スペックや画面の大きさが欲しいので、その分お値段も上昇していきます。
試しにMacbook Pro(16インチ)でフルカスタム(メモリ64GB、ストレージ8TBなど)の見積もりをしてみたら、651,800円(税別)までいきました。消費税を入れたら70万円超えます(笑) もう笑うしかない\(^o^)/
Apple公式で整備済み品という中古のマシンを売っているので、こちらを買うのもありです。
macOSのマシンがあれば、iOSのアプリを開発するために使うXcodeというIDE(統合開発環境: プログラミングをサポートしてくれるツール)が無料でダウンロードできるので、開発自体にはお金がかかりません。
Apple Developer Programへの登録
続いてアプリをAppStoreでリリースするために必要になるApple Developer Programへの登録についてです。
こちらは年間11,800円(税別)で、毎年更新する必要があります。
配布用の証明書を導入したり、提出されたアプリの審査のために人件費がかかったり、公開しているアプリを置いておくためのサーバーを用意するため、こうした費用を導入しているのだと思います。
アプリを使う人が安全に使うための仕組みなので、この辺りは必要経費です。
まとめると……
初期費用として119,800円(税別)から、毎年11,800円(税別)かかります。
元々macOSのマシンを持ってるかどうかで、必要な費用が10万円以上変わるのがポイントです。
Androidアプリをリリースするまでの費用
Androidアプリをリリースするためには、以下の点で費用がかかります。
- WindowsまたはmacOSのマシンを用意する
- Google Play デベロッパーアカウントへの登録
費用がかかるポイントは2箇所です。デベロッパーアカウントへの登録は1回だけです。
WindowsまたはmacOSのマシンを用意する
この記事にたどり着いたあなたは元々どちらかのマシンを持っているようにも思いますが、もし持っていなければアプリを作成するためにWindowsまたはmacOSのマシンを用意する必要があります。
Windowsのマシンなら、ノートでも良いですしデスクトップでも安く買えると思います。家で開発するのがメインであれば、デスクトップPCである程度の性能の物を選ぶと良いでしょう。
種類が多いので一概には言えませんが、大体10万円から20万円ぐらいまで見ておけば良い物を用意できると思います。
PC自体を持っていないなら、iOSでの開発を見越してmacOSのマシンにするのも手です。というのもmacOSでもAndroidアプリの開発はできるためです。
Androidアプリを開発するために使うAndroid StudioというIDEは無料でダウンロードできます。
Google Play デベロッパーアカウントへの登録
アプリをリリースするためにGoogle Play デベロッパーアカウントに登録する必要があります。
こちらは1度の登録で25米ドルです。1ドル110円換算で2,750円(税別)程度ですね。毎年繰り返し支払わなくて良いというのは開発者の立場だとありがたい限りです。
まとめると……
PCを持っていなければ初期費用として10万円程度、これに加えて開発者登録の2,750円(税別)が必要です。
今持っているマシンで場合分け
今の持ち物によって必要な費用は大きく変わります。
macOSのマシンを持っている場合
iOSでアプリをリリースしたい
Apple Developer Programの登録費用11,800円(税別)のみ。
Androidでアプリをリリースしたい
Google Play デベロッパーアカウントの登録費用2,750円(税別)のみ。
両方でアプリをリリースしたい
両方の開発者登録費用で14,550円(税別)です。
WindowsのマシンがあってmacOSのマシンを持っていない場合
iOSでアプリをリリースしたい
macOSのマシンの購入費用が119,800円(税別)から、Apple Developer Programの登録費用11,800円(税別)も必要で、合計で約15万円程度。
Androidでアプリをリリースしたい
Google Play デベロッパーアカウントの登録費用2,750円(税別)のみ。
両方でアプリをリリースしたい
macOSのマシンの購入費用が119,800円(税別)から、両方の開発者登録費用で14,550円(税別)で約15万円程度。
WindowもmacOSもないけどアプリ作りたい!
iOSでアプリをリリースしたい
macOSのマシンの購入費用が119,800円(税別)から、Apple Developer Programの登録費用11,800円(税別)も必要で、合計で約15万円程度。
Androidでアプリをリリースしたい
WindowsのマシンまたはmacOSのマシンの購入費用が10万円から20万円程度、Google Play デベロッパーアカウントの登録費用2,750円(税別)も必要で、合計はざっくりと15万円から20万円程度。
両方でアプリをリリースしたい
macOSのマシンの購入費用が119,800円(税別)から、両方の開発者登録費用で14,550円(税別)で約15万円程度。
もし今WindowsのPCだけ持っていて、とりあえずAndroidのアプリ開発にだけ挑戦してみたいなら3,000円もかからず始められます。開発の工程を先に学んでおくことで、いずれiOSのアプリを開発するときにも流れが分かるはずです。
macOSのマシンを持っているなら、iOSもAndroidも開発できます。両方開発するとしても初年度は14,550円(税別)でスタートすることができます。
どちらも持っていないなら、個人的には頑張ってお金を貯めてmacOSのマシンを買うことをおすすめします。ゲームエンジンなどを使えばマルチプラットフォームでゲームを作成できるので、iOS、Androidの両方にゲームをリリースすることができるためです。
まとめ
この記事ではiOS、Androidのアプリを開発・リリースする場合にどれだけの費用がかかるのかを簡単にシミュレーションしてみました。
最安値だと3,000円もあればアプリ開発をスタートしてリリースまで持っていけます。そう考えると、やる気が出てきませんか?
iOSのアプリをリリースするのにはちょっとお金がかかりますが、頑張ってmacOSのマシンを手に入れれば、iOSとAndroidの両方でリリースする道が開けてきます。
各アプリを作るための言語やチュートリアルの情報については以下の記事で解説しているので、よかったらこちらもごくださいな。
また、アプリの他にSteamの話も以下の記事でちょっと触れています。
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