ひとりブレインストーミングでアイディアのタネをストック【ゲーム開発】
カタカナが並んでいるタイトルだと「あれ? なんか意識高いな?」と思われるかもしれませんが、多分普段のお仕事でも聞いたことがあると思うのでカタカナワードをそのまま使っています。
今作っているゲームがある場合はそのプロジェクトの作業にかかりきりになることも多いですが、作りたいゲームのアイディアはどんどんストックしておきましょう。
アイディアを出していく方法として有名なのがブレインストーミング。これは複数人でやるのがおすすめですが、個人開発者の場合はひとりでやることもあります。やらないよりはやった方が遥かにマシですからね。というわけでこのページではブレインストーミングの話を。
ブレインストーミングとは
アイディアを出す方法として、ブレインストーミングという方法があります。
これは複数人で集まって、テーマに剃った意見をどんどん出していくものです。
この時、アイディアの実現可能性については考えず、とにかく思いついたものを挙げていき、可能ならそれを有機的につなげていきます。
他の人が出したアイディアについては否定しないことをみんなで約束して進めていきます。じゃないと声の大きい人やきついこと言う人だけが意見を出してみんな萎縮してしまう、地獄のような会議になってしまいますからね。多分こうした地獄めいた会議を経験した人が「ブレインストーミング」を作ったんじゃないでしょうかね(想像)
個人でゲームを作っている、または作ろうとしている場合は一人ブレインストーミングになるかと思いますが、できる、できないを置いといて、とにかくアイディアをポンポン出していくことでゲーム作りの元ネタが溜まっていきます。
考えるテーマを決めよう
漠然と「ブレインストーミングしよう」と始めるとかなり思考が発散してしまうので、
- 例えばRPGを作るならどんなゲームがいいか
- アクションゲームを作るならどんなゲームがいいか
といった感じでテーマを決めておくと捗ります。何について考えるかを軸にしておくと、脳は関連する情報をどんどん引き出そうとしてくれます。
ひとつのテーマに対しても着眼点はひとそれぞれなので、複数人でブレインストーミングすると様々な着眼点からアイディアが出されます。着眼点はその人の経験によるところも大きいので、別の人生を歩んできた人の考え方は自分の想像の枠を広げてくれます。この辺りに複数人でのブレインストーミングの強みがあります。
ひとりで考える場合は「切り口」を変えてみることを意識すると良いでしょう。何日かかけることを見込んで、その日ごとに切り口、着眼点を考えてアイディアを出してみると、また違った角度からのアイディアが生まれます。同じ日に別の着眼点で……とやろうとすると、最初の切り口に引っ張られることも多いので一晩寝てから気持ちを切り替えるとまた別の視点を持ちやすいです。
アイディアはメモしておく(重要)
ブレインストーミング思いついたアイディアはメモをするようにしましょう。
紙にどんどん書いていってもいいですし、スマホで寝っ転がりながら入力してもいいですし、PCで気合を入れてテキストエディタに入力しても良いでしょう。
個人的には紙に書くのが好きなので、紙とペンだけ用意して「うおおおおお!!」と思いついたことをどんどんメモしています。紙とペンだと、思考の速度に手が追いついていないこともありますが、図も描きやすい点が気に入っています。
紙ならチラシの裏でもいいですし、ノートでもコピー用紙でもOKです。道具にとらわれなくて済むのは取り掛かりやすさにも繋がっていきます。
もし持っているならペンタブや液タブで書いて電子的にデータを保存しておくのもいいかもしれませんね。iPadとかでも描きやすいと思います。Evernoteを使って保存すれば場所やデバイスを問わずにアイディアを保存できるのでこれもいいと思います。
大事なのは思いついたアイディアを頭の外にアウトプットしておくことです。
人間の短期記憶ってどんどんリフレッシュされていくので、アイディアを思いついても割とすぐ消されていきます。なので、思いついた内容は外部の記憶装置に残しておく必要があるんですね。
PCのようにメモリの情報をストレージに記憶しておくみたいな感じです。
たくさんのアイディアを溜めておくメリット
たくさんのアイディアを溜めておくメリットとして、ひとつのアイディアがダメでも他のアイディアがある、と安心できる点があります。
少ないアイディアだとついついそれに拘ってしまいますが、たくさんあれば、いいアイディアかどうかを結構厳しい目で判断できます。厳しい目で判断できるということは、それだけアイディアをブラッシュアップできるということ。
これによってより高いクォリティのアイディアのゲームを作り始めることができます。
その前段階としてたくさんのアイディアを出すためにひとりブレインストーミングが有効です。
100個のうち7個
これが何の数字かというと、思いついたアイディアのうち、プロジェクトとして進める候補になるアイディアの数です。元ネタはアプリ開発者の……ちょっと誰から聞いたのか忘れてしまいましたが、他の方から聞いたものです。
さらに、製品化できるのはこのうち1つか多くて2つだそうで、アイディアがいくつかあったとしても製品化にたどり着くのはほんの一握り。
なので、少ないアイディアにこだわる危険性について感じていただけたかと思います。
アイディアを出していく過程でもアイディア自体が磨かれていくこともあるので、ブレインストーミングを使ってどんどんアイディアを溜めておきましょう。ふとしたときにこのアイディア集を見れば、今作っているゲームを改善するためのアイディアも見つかるかもしれませんからね。
まとめ
アイディアをたくさん出すために、普段お仕事でもやっているブレインストーミングを使ってみましょう。できれば複数人でやることが望ましいですが、個人開発者の場合はひとりでやることもあります。
大切なのはたくさんのアイディアを出すこと。より磨かれたアイディアを見つけるためには数も大切です。
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