あなたの作っているゲームを一言で表すと?【ゲーム開発】
このブログは自分のゲームを作りたい方向けに開発に役立つ情報をお届けするブログです。
こんな感じで、あなたのゲームを一言で表してみましょう。
一言、あるいは一文くらいでもいいです。
作ったゲームについて一言で伝えられると、自分のゲームがそれを実現できているか確認しやすくなります。
ユーザーさんは友達になんて伝える?
ユーザーさんが友達にあなたのゲームを紹介するときにどのように伝えて欲しいかを考えてみましょう。
「ユーザーさんにそう言わせるの?」と何だか強制しているように思われるかもしれませんが、これはあなたのゲームのテーマをそのユーザーさんに伝えた結果、ユーザーさんが友達に自然と伝えたくなるようにするという意味です。
ゲームのテーマや、作っているゲームで伝えたいことを厳選して一言にまとめてみましょう。
一言で言えるように絞る
ゲームで伝えたいことはなるべく絞った方が心に刺さります。
「たくさんの人に遊んで欲しいから、たくさんの人に伝わるような内容にしよう」
この言葉は初心者の頃の私の言葉です。これをやった結果、誰にも何も伝わらないぼやーっとしたゲームが出来上がりました。
ターゲットを広げると売れなくなるというのはビジネスでは有名ですが、ゲームでも同じです。
さっきまでの価値観を全部変えちゃうくらい心に刺さるゲームを作るには、ターゲットを絞り、その人だけにぐさぁー! と刺さるようなテーマを一つだけ決めましょう。
こうしたゲームを遊んだ人は自分の感動を人に伝えたくなるものです。
テーマは何か考えてみよう
あなたが作るゲームで伝えたいテーマは何でしょうか。
ストーリーのあるゲームであれば、ストーリーの中でそのテーマを表現することが多いです。
ストーリーがメインでなければ、ゲームのプレイングや雰囲気の中でテーマを表現するようになります。
例えば音ゲーだったら、ポップなキャラクターと一緒にノリノリで音楽を楽しむゲーム、みたいな感じで決めていきましょう。そうするとゲームプレイの時の画面のイメージも固まりますからね。
- 楽しい感じのゲーム
- 心躍るようなゲーム
- 背筋が凍るようなゲーム
これらの言葉を軸に、どんな要素で楽しさを伝えるのか、どの要素でユーザーさんの心が躍るのか、と言った感じで肉付けしていくとあなたの言葉であなたのゲームを表すことができます。
試しにちょっとだけやってみます。
楽しい感じのゲーム
楽しい感じのゲームだったら、軽快なBGMを選ぶでしょうし、画面も比較的明るい色を使うことになるでしょう。一言でゲームを表すことによって、雰囲気も決まってきますし、実装にも影響があるかもしれません。
どのような点に楽しさを見出すかは人によってかなりばらける部分なので、「誰に楽しさを感じて欲しいのか」という点を意識するとグッド。
子供が楽しさを感じるのであれば、ポップな感じのキャラクターがぴょんぴょん飛び跳ねているゲームになるでしょうし、難しいことに挑戦することに楽しさを感じる人であれば見た目の雰囲気は明るくとも難易度高め、なんてゲームになるかもしれません。
「楽しい!」と感じられるゲームを作りたいのはほとんどの開発者の願いだと思いますが、受け手が何に対して楽しさを感じるかは千差万別なので、ターゲットとなるユーザーさんが誰なのかをしっかりとイメージしておきましょう。可能なら直接そのユーザーさんに話を聞くともっとイメージを固めやすくなります。
心躍るようなゲーム
しれっと列挙してみましたが「心躍るようなゲーム」という表現も「楽しさ」と同様に難しい部分です(笑)
ニュアンス的には、できることが増えていって「もっとこのゲームを進めたい!」と引き込まれるような感じを持ったゲームをイメージしています。
ゲームを通してユーザー自身が成長を感じられたり、ゲームのキャラクターがどんどん成長していったりと、強くなった自分を試せるような環境が適切に提供できていると良さそうです。
読後感に相当する言葉が思い浮かびませんが、ゲームを遊んだ後のプレイ後感として楽しかった、ワクワクした、といった感じが残るようなゲームが「心躍るようなゲーム」だと思います。
背筋が凍るようなゲーム
この言葉は割とイメージを作りやすいと思います。ホラーやサスペンスがこの言葉にぴったりですね。
ホラーゲームだったら、思わず後ろを振り返りたくなるようなゲームにしたいところ。ゲーム内でも正面からゾンビが「ウボァー」と襲いかかってくるのではなく、背後から忍び寄ってくるような感覚が生まれるようなゲームがグッド。そうすると立体音響のように効果音で方向が分かるようにオーディオ部分を実装することになりそうです。
背筋が凍るのは緊迫感が生まれる時が多いかと思うので、敵への対抗手段は限られている方がよりスリリングになります。頑張れば倒せるけど、気を抜いたらすぐにやられるぐらいのゲームバランスが良いかもしれません。
「寝る前にこのゲームのことを思い出さないでください」なんて不安を煽るようなキャッチコピーを考えてみるのも面白いかもしれません。プレイした後まで尾を引くような恐怖があればゲームを遊んでいる時と寝る前の二度恐怖を楽しむことができます。
楽しさは根底に
このように考えてみると、「楽しい」というのはどのテーマでも含まれていますね。恐怖をテーマにしたゲームであっても、恐怖自体を楽しんでいるのですから、どのゲームも「楽しさ」はあって、どのようにその楽しさを感じるかがテーマを決めるための主眼になります。
そうすると、「遊んだ人が〇〇で楽しむゲーム」の〇〇の部分を埋める言葉を見つけると、ゲーム自体を一言でうまく言い表すことができそうです。
ユーザーさんは時間を使ってゲームを遊んでくれているので、私たちゲーム開発者はその時間に対するお返しをしないといけません。そのお返しの方法が「楽しさ」なんですよね。ゲームの楽しさが凝縮された一言をぜひ見つけてみてください。
まとめ
作りたいゲームを一言で表しておくことで、ユーザーさんがそのゲームでどう楽しむことができるのか分かりますし、ゲームが出来上がったときにこのテーマを表せているかを確認しなおすこともできます。
ちょっと頭を悩ませる部分ではありますが、自分の作ったゲームで最大限ユーザーさんに楽しんでもらうためにも考えてみることをおすすめします。
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