やったことのある5つのゲームを思い浮かべてそのジャンルを挙げてください

やったことのある5つのゲームを思い浮かべてそのジャンルを挙げてください

これまでにやったことのあるゲームの名前を5本挙げてみてください。そのゲームのジャンルも書き出しましょう。

その中で一番多かったジャンルがあなたが今作りたいゲームのジャンルです。

……と、作りたいゲームのジャンルを導き出すひとつのアイディアを共有させてください。

元ネタは、「今あなたの周りにいる5人の年収を挙げてください。その平均値があなたの年収です」という話です。

意識高い系の世界では周りにいる人の思考に影響を受けて、結果として年収まで似てくるなんて話があります。これをゲーム作りのアイディア面に当てはめて考えてみると、これまでにやったことのあるゲームのジャンルがあなたの作りたいゲームのジャンルに影響を与えていることがあります。

このあたりを出発点に、作るゲームのアイディアを考えてみるのも良いと思います。

 

 

人は接しているものでできている

人は接しているもので作られています。

体に良いものを食べれば健康な体に、体に悪いものを食べれば不健康な体になります。

いい思考や発言の人と一緒にいればその思考に近づき、よろしくない思考や発言の人と一緒にいれば……お分かりですね。先ほどの年収の話なら、周りの人の思考や行動を真似るので、自然と似たくらいの年収になるんです。

ゲームで作りたいジャンルもこれに近く、あまり触れていないジャンルのゲームはなかなか作る手が進まなかったりします。

そのジャンルのゲームについて知っていることが少ない状態でもありますからね。

 

私が思い浮かべたゲーム

このエクササイズを思いついたときに自分で挙げてみたゲームは以下の通りです。

  • 真女神転生(RPG)
  • ドラクエ(RPG)
  • マリオ(アクション)
  • ファイナルファンタジー(RPG)
  • ロックマン(アクション)

この中で最多のジャンルはRPG、次いでアクションでした。これは今作りたいと思っているゲームとも似ています。(確か今年のはじめに「ドラクエ式のシンプルなRPGを作る」と目標を立てていたような……?)

小規模なゲームを作るとなるとアクションがとっても作りやすくて、ある程度長期的に臨む覚悟でRPGを作るイメージでいます。RPGは一回システムを作ってしまえば結構応用が効くので、しばらくはゲームそのものを作るというよりはシステムを準備するのに時間がかかるかもしれません。

こちらもドラクエを見習って、最初は小規模なゲームから開始してだんだんシステムの肉付けを行っていくのが良さそうですね。

完全に横道に逸れますが、ドラクエ1の容量って512kbit、バイトに直すと64KBなんですよね。このページのアイキャッチ画像1枚よりも少ない容量でゲームを動かしているのは衝撃的です。収録する文字も全てのカタカナが入っているのではなく、よく使うカタカナを20こ選択して入れたとかで、本来なら「ダークドラゴン」となるはずのモンスターが「ダースドラゴン」になっている、というのは有名な話です。

 

やったことのあるゲームは作りやすい

上で挙げたように私はアクションとかRPGが好きなので、システムを作るのがめんどくさくてもRPGだったら延々と作業を続けられます。

昔RPGツクール2000を使っていたときは宿題を終えた後にぶっ続けでゲームを作っていました。学校にいる間は長い休み時間ではバドミントンやバスケなどで体を動かしていましたが、短い休み時間なら友達と集まってゲームの設定を考えていたりもしました。

実現できる、できないを考えないでひたすらにアイディアを出すのは楽しく、いくらでも続けられるような感覚がありました。

このようにやったことのあるゲームに共通するジャンルであれば、どうなっているべきか、という目標とする姿も浮かびやすいので、そこに近づけるようにどんどん作業が進められます。

逆に知らないジャンルだと「どこから手をつけていいんだろう……」となってしまいがち。楽しいと思った経験がないと、なかなか手が進まないんですよね。

 

どっぷりと浸かってみる

自分が作りたいジャンルがある場合は、そのジャンルのゲームにどっぷり浸かってみるのがおすすめです。もしこれまでやったことのないジャンルのゲームであっても、遊んでみることで分かる面白さが発見できます。

ゲームのプレイ時間に比例してそのジャンルに対する理解が深まってくるので、実際に作ってみる時に様々なアイディアが浮かび易くなります。

ゲームの表現そのものの他に、ゲームを快適にプレイするためのアイディアも出てくると思うので、もし時間が取れそうなら作りたいジャンルのゲームを研究してみましょう。実際にプレイしてみるとUIの配置や画面遷移について気づくことも多いです。

ゲーム開発者にとっては、実際にゲームを遊んでみることでも得られるものが多くあります。

以前「ゲームを遊ぶことも業界研究」なんて記事も書いてみましたが、ある程度ゲームを遊んだ経験はあった方が良いと思います。

 

ジャンルの知識は強みにもなる

好きなジャンルのゲームはいくらでも遊べます。息をするかのように続けられることはあなたの強みでもあるので、この側面からも作りたいゲームのジャンルを考えられます。

 

なぜ自分が負担なくそのゲームを遊んでいられるか、要素を分解して分析していくことで、自分の作るゲームにも反映することができます。知識があることで、他のユーザーが楽しめるような工夫もどんどん出てくると思います。

 

ジャンルを組み合わせてもいい

5本のゲームを挙げたうち、うまく組み合わせることができるジャンルがあればそれもグッド。例えば上の方で私が挙げた5本のゲームでは、RPGとアクションが含まれていました。この2つを組み合わせたジャンルといえばアクションRPGです。考えてみればゼルダやキングダムハーツとかも好きなので、5つの中で挙げなかったにしてもこのジャンルは作れる気がします。

こんな感じでジャンルを組み合わせてみましょう。単一のジャンルでは差別化が難しいことであっても、複数のジャンルを組み合わせれば差別化しやすくなります。

好きなゲームジャンルのいいとこ取りをしてゲームを作れるのは結構ワクワクしますからね。

 

まとめ

これまで自分がやったゲームで思い浮かぶものを5本挙げ、そこから自分の作りたいゲームのジャンルを見つけ出す方法もあります。

多くの場合、自分がこれまでやってきたゲームが作りたいゲームのジャンルになるので、一度書き出してみて言葉で認識するというのも良いと思います。

もしやったことのないジャンルのゲームを作りたいなら、そのジャンルのゲームを実際にやってみるのも良いと思います。そのジャンルのゲームを遊ぶユーザーがどのようなことを思いながらプレイするのかを学ぶのにも役立つと思います。

 

     

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