ゲーム作りの手が止まった時におすすめなとっておきの解決方法

ゲーム作りの手が止まった時におすすめなとっておきの解決方法

ゲームの作り始めは何でもかんでも新鮮で「うっひょーーーーーー!!」とハイテンションで進んでいきます。もしゲームを作った経験があればあなたにも共感してもらえると思います。なんならゲーム以外でも、小説を書いていたり絵を描いていたりするときだって同じようにこのテンションで作業を進められる期間が存在します。

しかし、ある時「あれ……? 思ったように手が進まない……?」というタイミングが訪れます。特に後半に差し掛かって、作業範囲的には終わりが見えてきても、作業量的に終わりが見えない、なんて時に感じることが多い気がします。

後半は新しい機能を作るよりも、パフォーマンスチューニングやテストやテストやテストに時間がかかるので、「進んでる感」がなかなか出ないんですよね。

この点については以前別の記事でもゲームシステムが完成してやっと半分だという点に触れているので、よかったらこちらもご覧ください。

 

テストはとても大切なフェーズだと分かっているだけに、なかなか手も抜けませんからね。そんなこんなでだんだんと時間が経ってしまい、ついにはUnityエディタすら開かなくなって……となってしまうこともあるので、こんな時の解決策を伝授します。

 

 

ゲーム作りの手が止まった時のとっておきの解決方法

もしゲーム作りの手が止まったら、この状態でだらだらとそのゲームを作っていてもいつもより時間を使ってしまうので、こんな時には思い切って気分転換するのが良いでしょう。

気分転換の方法としては、今作っているゲームとは別のゲームを作ることをおすすめします。

ゲーム作りの技術を高める点については継続しつつ、新たなゲームを作ることで作り始めの「うっひょーーーーーー!!」というテンションに戻るんです。

これによってゲーム作りの情熱を再び燃やすことができます。

 

PDCA的には完成後に次のプロジェクトに進みたいけど

お仕事でやるプロジェクト進行の考え方からすると、ひとつのプロジェクトを終わらせてから次のプロジェクトに取り掛かるのが理想です。PDCAサイクルを回すという意味では、振り返りのフェーズを通して改善点を見つけてレベルアップするのが大切ですからね。

しかし、それと同時にゲーム作りの情熱を絶やさないことも大切です。

この情熱は、ゲーム作りを続けていくために必要なものです。燃料のようなものなので、これが尽きてはゲーム作りをするための手を動かせません。

続けることで技術の積み重ねができるため、定期的にテンションを上げ直すのは意味があります。まさに継続は力なり。

 

企画を作るだけでもオッケー

作り始めの頃のボーナステンションで無限にアイディアが湧き出るような感覚を定期的に味わっておくのは長くゲーム作りを行うためにも大事だと思います。

というわけで今作っているゲームの制作に疲れたら次に作りたいゲームの企画だけでも作り始めるとワクワク感が戻ってきます。

頭の中をいったんクリアにして次に作るゲームのことでいっぱいにしておくと、悩んでいた気持ちや、めんどくさいと思っていた気持ちも一度リセットされます。そうすると、元のゲーム作成を再開したときにニュートラルな気持ちで作業を進めることができます。

そうして作業を進めてみると、案外スムーズに進んだりして「なんでここで止まっていたんだろう」と思うくらいに手が進んだりします。これはある意味ではあなたが成長した証かもしれませんね。

 

企画をたくさん作っておくのはメリットが多い

次のゲームを作り始めるのはUnityを開いてどんどんシーンを作っていくのもオッケーですし、なんなら紙とペンを使って作りたいゲームの企画を書いていくだけでもオッケーです。

企画の出だしを作るだけならそこまで長い時間はかからないと思うので、気がむくままにいくつか企画を作ってしまっても良いと思います。

たくさん企画を作っておくとことで、「この企画はユーザーの心に刺さるかな?」という視点で次に作るゲームを選べます。企画を思いついた瞬間ってその企画こそが唯一無二の最強の企画だ! と思ってしまいますが、冷静に複数の企画を比較してみると「最強とは一体……うごごご」と一歩引いた観点でチェックすることができます。

せっかくゲームを作るからには多くの人に遊んでもらいたいと思ってしまうのが人間です。企画の段階で面白そうなゲームを選ぶためにも、いくつも企画を作っておくのはメリットがあります。

企画を作る点はイラストを描く時のラフを描く感じに近いかもしれません。プロのイラストレーターさんは、絵を描くときはいくつもラフのアイディアを出すそうです。テーマに沿って5つくらい出して比較し、一番いい感じのものを選んでそれを仕上げていくそうです。

ゲームでもこの方法に倣って、企画をいくつか比較検討してみると結果として面白いゲームが作れる確率が上がってきます。

 

ミニゲームでもオッケー

なんだか何でもオッケーと言ってしまっている気がしますが、企画ではなくミニゲームを作るのもいいと思います。気になっていた技術を取り入れて、その一点だけをテーマにしてゲームを作ってみるのもいいかもしれません。

ミニゲームなら開発規模もそこまで大きくならないと思うので、ちょうど気分転換になると思います。画面をただクリックし続ける、みたいな感じのものでもオッケーです。

できれば新しい技術に挑戦してみるのも面白いと思います。リリース対象のゲームで、プロジェクトの進行中に新しい技術を取り入れるのはなかなか勇気が入りますが、気分転換に作るミニゲームだったら自由にやっちゃいましょう。

新しい技術を取り入れるときには、サンドボックスを用意しておくことが大切ですからね。サンドボックスとは、他の環境に影響を与えない隔離された環境のこと。この中で何かを作っている限りは、最悪プロジェクトを壊してしまったとしてもすぐにやり直せますから、新しい技術を試すのに最適です。

ここで取り入れた技術を引き出しにストックしておくことで、次に作るゲームにも活かすことができます。

 

まとめ

ゲーム作りに行き詰まったら、別のゲームを作り始めてしまうことでテンションが復活します。

ゲーム作りのストレスをゲーム作りで解消するのは開発者の間ではよくあることで、Twitterでツイートを見たり他の開発者さんと話してみると、やはりこのように別のゲームを作る人が多かったです。

別のゲームを作る、というのは企画を作るのでもいいですし、ミニゲームを作るのでもオッケーです。開発している時の楽しさを感じられる活動をすることで、リフレッシュして元のゲーム作りに戻ることができますよ。

 

     

ゲーム開発の攻略チャートを作りました!

CTA-IMAGE

「ゲームを作ってみたいけど、何から手を付けていいか分からない!」


そんなお悩みをお持ちの方向けに、todoがアプリをリリースした経験を中心に、ゲーム作りの手順や考慮すべき点をまとめたe-bookを作成しました。ゲーム作りはそれ自体がゲームのように楽しいプロセスなので、「攻略チャート」と名付けています。


ゲームを作り始めた時にぶつかる壁である「何をしたら良いのか分からない」という悩みを吹き飛ばしましょう!