【ゲーム開発】ゲームの不満な部分は宝の山です。レビューを見よう
ゲームをやっていて「ここはもうちょっと作り込んで欲しかったなー」とか、「なんでそうなるの!」といった感想を持ったことってありませんか?
私は「ありのままを受け入れよう」と思いつつも、結構「ここはこうなっていた方が嬉しかったなー」と心の中で思っていたりします。
他の人が作ったゲームが100%刺さるってことはなかなか無くて、気になる部分が出たりすることもありますよね。(それが気にならないほど他の要素が面白い! ってことが多いですけど)
ゲーム開発をしている人にとっては、こうした部分は宝の山なんです。
というのも、その部分には良いゲームを作るためのヒントが隠されているからです。
フィードバックが得られる
どういった要素がプレイヤーのストレスに繋がるのか、どういった要素をプレイヤーが欲しがっているのか、これを知ることで、自分の作るゲームにフィードバックすることができます。
ゲーム開発をしている人の場合、ゲーム開発者としての目線と、プレイヤーとしての目線の両方でゲームを分析できるので、さらに学べることが多いと思います。
ゲーム開発者の目線だと、システムの作り込みや処理の速度などに注目するかもしれません。なんだか画面がカクカクしていたら、「1フレームに処理を詰め込みすぎかな」とか「Unityだったらコルーチンを使って画面を止めないように裏の処理をした方がいいな」といった感じです。
プレイヤーの目線であれば、純粋にストーリーを楽しめるか、見た目は良いか、遊んでいてストレスがないか、難しすぎないか、といった部分に注目するかもしれません。プレイヤーの目線だと、システムの作り込みはそこまで気にならないんですよね。むしろ複雑なシステムだと、理解するのに時間がかかって「めんどくさ……」となることもありますし。
アマゾンのレビューも見よう
実はこういう満足した点、不満な点を見つけるのに最適な場があります。それはアマゾンのレビュー欄です。
星5のレビューであれば満足した点が見つかりやすいですし、星1のレビューであれば不満な点を見つけやすいです。
星1レビューでも「届くのが遅かったので★1」とか「パッケージに傷がついていたので★1」みたいなゲームそのものに関係のない意見はここではスルーしてください。また、星5レビューにありがちな絶賛しているけど日本語が不安定な実名系レビューもスルーした方が良いでしょう。
そう考えると、星4、星2あたりのレビューがバランスよく質の高い意見を見つけやすいかもしれません。他の人が作ったゲームでも、レビュー欄を活用することで自分のゲームにフィードバックを得ることができます。
Steamもいいぞ
よりゲームの内容に特化したレビューを見つけるなら、Steamのレビューを見るのも良いでしょう。WindowsPC向けのゲームのプラットフォームである「Steam」は質の高いレビューを見付けやすいです。
Steamのレビュー欄では、レビューしているゲームのプレイ時間や、Steam内でプレイしたゲームの数など、レビュアーの情報が表示されます。ちょっと遊んだだけで「つまんない」と書くようなレビューはそんなに見かけないので、個人的にアマゾンのレビュー欄より参考になる情報が多いです。
PCでゲームをする人というのはゲーム好きな人が多いため着眼点が鋭く、システム面や遊びやすさといった開発者側への良いフィードバックとなりやすい情報がたくさん並んでいます。
印象に対する反応を知るならアプリストア
ゲーム好きだけではなく、あまりゲームをしない人もレビューを行っているのがGooglePlayやAppStoreなどのアプリストアです。
こちらでは、自分が作ろうとしているジャンルのゲームを検索して、そのレビューを解析してみましょう。アプリストアでのレビューは、どちらかというと印象に対する反応が多いです。ゲームのルックアンドフィールの部分で、「操作しやすい/しにくい」「見た目が良い/悪い」といったレビューがよく見られます。
ゲームの第一印象は見た目です。グラフィックの方向性やレベルがゲームの印象を決めるため、それに対する反応を見てみると良いかもしれません。
気付いているけどそのまま、という場合も
ゲームをリリースした人たちはその改善点に気付いていますが、コスト的な問題でそのままにしていることもあります。
ユーザー側からすると「いや、ちゃんと遊びやすくしてくれよ……」となるのは重々承知しているのですが、ビジネス的な観点からだと、コストを無制限に膨らませることはできません。
そうした部分を認識して、自分が修正する場合はどれくらいのコストがかかるのか、自分だったらどのように表現するか、このように考えていくだけでも知識が増えていきます。
ユーザーの反応を生かそう
ゲームをリリースしても、ユーザーの反応を見るまでは「いいゲームだ!」とは言えません。開発者側がいくらいいゲームだと言ったところで、ユーザーがそう思わなければ……待っているのは悲劇です。
自分のゲームの反応を見るのも大切ですが、その前段階として自分がゲームを遊んで感じた点や、他の人のゲームに対するレビューを探すと思わぬお宝があったりします。
他の人が作ったゲームのレビューを見るのって、ちょっと躊躇う気持ちも生まれますよね。「似たようなゲームなのに、なんでこのゲームの評価が高いんだ……羨ましい」みたいな嫉妬心が芽生えることもあるので。
でもユーザーが感じている不満点を集めて解決することができれば、次に羨望の眼差しで見られるのはあなたです。ユーザーの心に刺さるゲームを目指して一緒に頑張りましょう!
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