【サガフロ】ブルー編といえばラストが衝撃的過ぎたよね【THE END】

【サガフロ】ブルー編といえばラストが衝撃的過ぎたよね【THE END】

今までにやったゲームで己を語るシリーズ。どうもtodo(@Explorers_todo)でございます。

サガフロンティアといえばブルーがメイン、そんなイメージがあります。ブルー編といえばやはりあのラストが印象的ですよね。

ブルー編は術の資質を得るためにさまざまなリージョンを巡るので、必須イベントなどで詰むことがなく、初心者にはおすすめのシナリオになっています。サガフロの舞台を巡るという意味でも最初にやっておいてゲーム全体の舞台を頭に入れるのもいいかも知れません。

夏にはリマスター版が発売されるので、懐かしさを感じながら振り返ってみたいと思います。

 

 

全体の思い出

サガフロについて語りたくなってついつい長文で語ってしまった記事が以下のものです。

なるべく短くしようと思ったのに10000字を超えるという体たらく。好きなゲームについて語るとなるとたとえブログであっても紙面が足りない感覚が生まれるのはきっとあなたにも分かってもらえるはず。

そんな勢いで書き殴りました。

 

ブルー編の流れ

発売から20年以上経っているのでネタバレを気にするのもアレですが、もしリマスター版で初めてプレイするならブラウザバック推奨です。

 

ブルー編の流れはとても分かりやすく、術の資質を集めてルージュと戦った後、ラスダンでラスボスを葬り去るだけです。簡単ですね。

術の資質に関しては以下の流れで習得していきます。

  • 陽術または陰術
  • 印術または秘術
  • 時術または空術

陽術と陰術についてはひとつのリージョンで資質を身につけて、印術と秘術イベントでさまざまなリージョンを巡っていきます。陽術または陰術、印術または秘術のイベントを完了させることで時術または空術イベントが発生し、このどちらかを入手することでルージュと戦います。

ルージュ戦後は生まれ故郷のマジックキングダムに戻ることで、

  • なぜルージュと戦わなければならなかったのか
  • マジックキングダムが引き起こしたリージョン界の危機

について知ることになります。ストーリー上、ブルーに関わるシナリオというのがオープニングとラストのマジックキングダムくらいなので、割と想像で補う部分が多いシナリオだったりします。

 

どんなリージョンがあるのか知るシナリオ

ブルー編は初心者におすすめのシナリオです。イベント進行中に他のリージョンに行くことができずに詰む、なんてことがなく、アイテムの「リージョン移動」を使って自由に動き回れるんですよね。このアイテムは魔術の「ゲート」を使えるブルーが扱うことができるもので、ブルー編だけの特別アイテムです。

リージョン移動でリージョンを選択する画面は混沌の中にリージョンが浮かんでいるような感じでサガフロの世界観を垣間見れます。せっかくこういう画面があるので、ブルー編でしかリージョン移動できないのがもったいない気もしますね。他のシナリオではあまり自由に動き回れちゃうと困るというシステム的な都合もありますが。

リージョン移動は行ったことのある場所にしかいけないので、一度はシップに乗ってそのリージョンを訪れる必要があります。ハブ空港のようになっているクーロンからの路線を頭に入れるのも最初にやっておくといいかもしれませんね。メインのリージョン以外に行こうとして「クーロンで乗り継いでください」と言われるのもサガフロビギナーのお約束です。

 

最初は迷うかも

ブルー編はシナリオらしいシナリオがなくて、「各地を巡って術の資質を身につけろ」と言われてそのまま放り出されます。初心者向けのシナリオとは言いましたが、サガっぽく色々と彷徨って開拓していくのも楽しみのひとつです。

術の資質を得られる場所は慣れていればすぐに分かるものの、最初はどんな種類の術があるのか、どの術で資質を得られるのかなんて全く分かりませんから、あてもなく彷徨っているうちに段々と強くなってきて情報も集まってくる感じです。

サガフロの世界にどんな術があるかについては、マジックキングダムで聞くことができた記憶がありますが、術の資質を探したいブルー編では終盤までマジックキングダムに戻れません。(しかもその時にはこの人はいない)

いや、このシナリオこそ術の情報が欲しいのに!

場合によっては本当に自由に彷徨うことができるリュート編でマジックキングダムを訪れて、術の情報だけ聞いておくのもいいかもしれません。

サガフロの術もキャラクターの設定とマッチしていて面白いんだよね、という話は以下の記事でもまとめているのでよかったらこちらもご覧くださいな。

 

陽術か陰術か

最初に集める資質の最有力候補は陽術と陰術。ルミナスに向かうことで資質を身につけることができます。

陽術なら光の迷宮への挑戦、陰術なら影のリージョン「オーンブル」への挑戦になります。個人的には陽術を使うことが多いので大体は光の迷宮に向かいます。陽術なら回復の術が使えるので最初にサガフロを遊ぶならこちらの方が安定するかも。

陰術ならシャドウサーバント狙いになるかなと。術を主体で戦うなら威力を底上げできるのが嬉しいポイント。また、オーンブル内で妖魔のサイレンスに話しかけておくと、資質を身につけた後に仲間になるのもグッド。ブルー編はヒューマン、妖魔、メカ、モンスターと全部の種族を仲間にすることができるのでここもおすすめポイントだったりします。種族の多さはゲームボーイ時代のサガを思い出します。

他のキャラクターが主人公の場合、ルミナスにはブルーの双子の弟であるルージュがいて仲間になってくれます。ブルーより気さくな感じなので、実はルージュの方がお世話になることが多いかもしれません。

 

秘術と印術

占いのリージョン「ドゥヴァン」では秘術の資質を得るのに必要なカード、印術の資質を得るのに必要な小石を手に入れることができます。世界各地を回ってカードかルーンを集めることで対応する資質を身につけていきます。

このイベント中は旅している感じがして楽しいポイントですね。資質に必要なカードやルーンを集める過程で仲間になるキャラもいるので、どんどん強くなっていく感じがRPGっぽくていい感じ。

 

秘術ルート

秘術の資質を得るなら剣、盾、杯、金のカードを入手しにいきます。剣のカードを入手する際はワカツの剣豪・ゲンさんを仲間にできるのでお世話になりました。ゲンさんがいると、ワカツに行く際に「トリニティによって滅ぼされたワカツだ」とサガフロの世界観に触れることができます。

トリニティはサガフロの世界における世界政府のようなもので、リージョン界を統治しています。その過程でトリニティに反対するリージョンもいくつかあり、ワカツもそのひとつでした。ワカツのモデルは明治新政府と戦った会津だそうです。

盾のカードを入手する際にはリージョン界の警察であるIRPOに向かいます。ここもサガフロの世界観が見えるポイントですね。各リージョンごとにも警察に相当する組織はあるでしょうが、リージョン全体をパトロールする組織があるのもポイントです。

ここではヒューズというパトロール隊員と一緒に、雪山の上にある花を探しにいきます。「なんで花?」という点はゲーム内では明かされませんでしたが、サガフロの攻略本のひとつ、裏解体新書の小説では「ヒューズの上司が受付の女の子を口説くために必要だった」とギャグのような理由となっていました。

この雪山で戦うボスの朱雀がこれまた強くて、こんなひでぇ理由で戦わされたのか……と多くのサガフロプレイヤーが嘆いたとか。初回プレイでは術より技を重視していたので、ブルーが剣技で朱雀を切り付け、ファイヤーバリアで焼かれるという光景を目の当たりにしました(笑) 負けてもゲームオーバーにはならず、IRPOに戻されるだけなので詰むことがないのが救いでしょうか。慣れたサガフロプレイヤーはこのイベント中に戦える赤龍と黒龍を目当てに盾のカードイベントを後回しにするとか。

杯のカードも割と曲者で、ヨークランドでの酒蔵めぐりイベントで入手します。千鳥足になった状態で2ランク上の敵キャラが待ち構えている草むらを歩かされるのは中々にきついポイントでした。

金のカードはカジノのリージョン「バカラ」で金と交換します。地下にいるノームにアイテムの金を渡すことで入手できます。資金をためてあれば簡単に終わらせられるのが良心的。ノームは「金をたくさんもってこい!」と要求を突きつけてきますが、最初はいくつ持っていけばいいか分からなかったんですよね。後から調べると、ノームは数字を3までしか数えられず、それより多いものは「たくさん」になるから金を4つ持っていけばいい、という理由づけがされていました。

バカラでは別の主人公であるエミリアを仲間にすることもできます。ブルーが心の中で「頭の軽そうな女だな」みたいなことを呟いているのは中々シュール。内面が見える分、ブルーの方がルージュより性格悪そうと思われるのも無理はないかも。術の勉強一辺倒だったブルーが、婚約者がいるとはいえモデルのエミリアと一緒にいたら思春期の少年のような反応しそうですね。自分の心が乱れることが分かっているからこそ、わざと悪態をついて遠ざけているような男子校出身の大学生みたいな反応だったりして。

 

印術ルート

印術ルートでは勝利のルーン、活力のルーン、保護のルーン、解放のルーンの4つを集めます。

勝利のルーンはシュライクの武王の古墳にあります。シュライクは現代の日本のようなリージョンで、日本風の古墳、街にありそうな公園、本屋、ホテルなどがあります。なんとなく親近感を覚えるリージョンだったりします。武王の古墳では骨の竜であるスカルラドンを倒すことで勝利のルーンを入手できます。現代日本がモチーフと言っておきながら古墳の中でドラゴンがいるあたり、やはりサガですね。

ちなみにシュライクには「済王の古墳」というもうひとつの古墳があります。3種の神器を入手すると封印された部屋を開けることができ、そこで済王に返り討ちにされるのは初心者あるあるかもしれません。

ルーンを1つ入手した状態で湿布に乗ると、超巨大な生き物であるタンザーに飲み込まれます。この時、必ずイカ型のシップに乗ることになるので、「あ、始まったな」と慣れたサガフロプレイヤーは色々察するシーンです。タンザーではスライムプールと呼ばれる場所にルーンがあり、戦闘中にルーンに触れるとクリアになります。毎ターン補充されるスライムを倒しながらルーンに触れるのは中々難しいポイントかもしれません。

慣れたサガフロプレイヤーは「リージョン移動」でさっさと脱出して、ドゥヴァンに向かうとか。小石をくれたおじさんに話しかけると「あなた巨大な生き物から逃げ出してきたね。もう資質は手に入らないよ」と言われ、印術イベントが終了します。こうすることで次の時術、空術イベントが開始できるようになるんですよね。タイムアタックをする時にはこちらで。

保護のルーンはクーロンの地下深くにある自然洞窟にあります。いつもよく使っているクーロンに洞窟があるなんて! と小学生の頃の私は驚いた記憶があります。ボスの虫が地震攻撃をしてくるので、ジェットブーツなどの対策は必須。子供の頃は耐性を理解できていなかったのでゴリ押ししようとしてやたら苦労したような。ワープの君ことヴァジュイールを怒らせると自然洞窟に飛ばしてくれるので、こちらでショートカットする手もあります。

解放のルーンは監獄のリージョン「ディスペア」にあります。監獄なのに解放というのが皮肉になっていていいですね。「清掃業者です」と言えばいくらでも中に入れる監獄と考えると割とゆるいのでは……と油断してしまいがちですが、レールガンをぶっ放してくるメカ系の敵がゴロゴロいることを考えると安易に脱獄や侵入できる場所ではありません。

 

時術と空術

陽術/陰術イベント、秘術/印術イベントが終わると時術/空術イベントが開始します。

時術は時を操る術、空術は空間を操る術です。実際に資質を入手するまではどちらの術を習得するべきか分からないので、ここはフィーリングで決めるのがいいかなと。初心者の私は時術派でした。

どちらもひとりしか資質を得られないので、相手を倒す必要があります。終盤のイベントだけあってどちらの持ち主も強く、何度も全滅させられました。

時術の資質の持ち主は「時の君」で、術の修行をしている妖魔です。読み方は「ときのきみ」ですが、裏解体新書の小説の影響で「トキノくん」と呼ぶサガフロプレイヤーも多いかもしれません。

時術イベントではワープの君の力を借りて時間妖魔のリージョンに飛ばしてもらったり、妖魔がいるファシナトゥールへ飛ばしてもらったりと、なにかとお世話になります。ファシナトゥールではLPを消費してイベントアイテムの「砂の器」を入手します。そのほかに超強力な武器の「幻魔」を手に入れることができるので、LPを3つ使って入手する価値はあります。後述のルージュ戦で負けた場合はLPが7まで戻るので、(心情的に許せば)わざと負けるのもアリです。

「時の君」との戦いはかなりきつく、全体攻撃の「カオスストリーム」をくらって全滅したり、「時間蝕」で石化したりと何度もやり直した記憶があります。その分、勝利した時に使えるようになる「オーヴァドライブ」が便利なのでルージュ戦に勝つために時術を選択するのが良いかもしれません。

空術の資質の持ち主は「麒麟」で、孤児たちを引き取って育てているモンスターです。麒麟のリージョンでは戦闘はなく迷路を抜けていきます。その分麒麟本体が強く、2回目のブルー編で空術を選択した時には呆然とした記憶が……。強力な全体攻撃の「聖歌」や「リバースグラビティ」で一瞬で全滅させられてしまうので対策が大事でした。

麒麟を倒すと、麒麟のリージョンにいた子供たちも消えてしまいます。女性の仲間がいると「ここまでして資質を得ないといけないの?」とブルーのメンタルをゴリゴリ削ってくるんですよね。ブルーも心の中で「これでいい、これでいいんだ……」と自分を納得させていますし、マジックキングダムを離れることで自分を見つめ直し始めたのかもしれません。シナリオ的には空術イベントの方が心の成長を感じられるかも。

ただ、メイレンがこのセリフを言っていると「お前が言うな!」と突っ込みたくなるのもご愛嬌。

 

宿命の戦い

時術/空術イベントが終わるとついにルージュとの宿命の戦いです。当初の旅の目的である、「完璧な術士を目指すために双子の兄弟を倒す」というマジックキングダムによって設定された目的がここでついに果たされる訳です。

オープニングでの様子からブルーとルージュは別々の学校に通っていたようですが、幼い頃は一緒に過ごしていたのかもしれませんね。生まれてからずっと会ったことがなければお互いの顔も分かりませんから。双子だから自分と同じ顔の男を探せばいい、というツッコミはその通り過ぎて何も言えません(笑)

お互いに切磋琢磨していて、マジックキングダムの慣例だから覚悟を決めての戦いとなると、この戦いは結構心に来るものがあります。

それはそれとしてこの戦闘ではルージュのHPを0にするだけではなく、LPを削り切らなければなりません。HPが0になると「リヴァイヴァ」の術によって最大HPまで回復するので、これを繰り返して倒す必要があります。ブルー側もLPがある限りは負けないので、どちらが先にLPを削れるかの勝負になります。

時術を入手することでLPを減らしていると、若干不利になることも。しかし、空術を入手しているとルージュが時術の「時間蝕」を使ってブルーを石化させてきます。石化するとLPがあっても負けになるので、できればルージュに空術を使ってもらった方が安心です。

初回プレイでは閃き適正なんのそので、ブルーに剣技を使わせていました。ルージュは「サイキックプリズン」でこちらの術を封じてくるため、迂闊に術を使うと「バックファイア」で焼かれちゃうんですよね。その点、剣技であれば影響がないので、毎ターン安定してLPを削ることができました。無知だったからこその勝利。

ルージュとの戦いに勝つとブルーの姿、負けるとルージュの姿になります。どちらが勝ったとしても、相手とひとつになるのでシナリオ的には同一人物だったりします。

本来なら陽術と陰術など、相反する術の資質はひとりでは持てませんが、マジックキングダムの完全な術士は両方持てるんですよね。マジックキングダムがなぜこんなことをしているかというと……それは故郷に帰った時に少し明かされます。

 

マジックキングダムの崩壊

ブルーとルージュの生まれ故郷であるマジックキングダムは、何者かによって破壊されていました。生き延びた人に話を聞くと、封印が解かれた地獄から出てきたモンスターたちがマジックキングダムで破壊の限りを尽くしたようです。

実はマジックキングダムの地下深くには、リージョンである「地獄」が封印されていたのです。この地獄、もともとマジックキングダムが自分たちの研究の成果として楽園を作ろうとしたのですが、うまくいかずに見た目だけが天国で、恐ろしいモンスターが徘徊する実質地獄が生まれたようです。なので封印していたんですね。

マジックキングダムでは人工的に赤ちゃんを双子に分ける作業部屋があります。相反する術を持つほどの強い術士によって地獄の封印を維持するため、この仕組みが作られたようでした。ブルーとルージュはこれに巻き込まれた形になります。この工房を見てしまったブルーは「キングダムは悪魔の巣窟か!」と怒りをあらわにします。これまではマジックキングダムで言われてきたことに従っていたブルーとルージュでしたが、ここでマジックキングダムのやり方に対して自分の考えを表現し始めます。ある意味ではブルーが自立し始めるポイントでもあります。

その工房もモンスターに襲われ、「この子供たちを守るためにはどうしたらいい?」と自発的に子供たちを助けようとします。ブルーかルージュのどちらかは空術の資質を習得して麒麟の空間にいた子供たちが消えるのを目の当たりにしているので、せめてこれからは子供たちを守りたいと感じたのかもしれません。

 

お前たちは本当の……

地獄に向かうことを決意したブルーは、地獄の入り口に飛び込みます。その背中に投げかけられたのは、「お前たちは本当の……」という言葉。ブルーに届いていたかどうかは定かではありませんが、プレイヤーには届いています。

このセリフは解釈が分かれるところで、「本当の双子だったんだ」が有力な説でしょうか。というか河津神が裏解体新書でインタビューに答えているのでこれが正解ですね(笑) ブルーが目撃した人工的な双子を作る装置によって双子になったのではなくて、もともと双子だったとする説です。この場合、心術の資質を得るときに言われる「心が分かれているから無理だ」という言葉と矛盾するような気もします。が、ストーリー的には本当の双子の方が悲壮感がありますね。

他の説だと、「本当の完全な術士になったんだな」という説があります。ありますというか私が勝手に妄想しているだけなんですけど。完全体になったブルーが持っている「命術」は陽術と陰術の資質を両方持っている人にしか持てない術です。しかも、資質を持てるのはただひとりと言われている時術と空術まで習得しているので、他の術士がこのふたつを手に入れていないことが分かります。過去に類を見ないレベルで高等な術を身につけている点で完全な術士と評価したのかもしれません。また、自分自身を「ブルーでありルージュだ」と認識しているように、普通は術の資質が身につくけれど、一方の意識だけになってしまうというのも考えられます。

あるいは、「本当の英雄だ」あたりでしょうか。マジックキングダムが魔術師的処置によって人工的に双子を作っていることを知って憤ったにもかかわらず、恐ろしいモンスターが待ち構えていて、戻れるかも分からない地獄に飛び込んでいく姿が英雄のようだったとする説です。ルージュと戦う必要がなかったことを知った後にもマジックキングダムのために、あるいは子供たちのために戦う姿はまさに英雄です。

 

見た目は天国、中身は地獄

初見プレイで驚くのは、地獄に来たはずなのに花が咲き乱れ、天使が散歩している姿。「あれ? 地獄に来たんじゃなかったっけ?」と自分の記憶を疑ってしまいました。

天使に話しかけようとしたら高ランクの敵が出てきたので「あ、そういう感じか」と分かるのですが、事前情報なしでは驚くポイントですね。

裏解体新書によると、この地獄はかつてマジックキングダムが指輪の力を使って天国を作ろうとした時に、見た目だけが天国で中身が地獄になってしまったので封印していたそうです。この指輪はクーン編に出てくる指輪のことで、あちらのマーグメルでの惨状を思い出すに、こちらが望まない形で願いを叶える悪魔のようなやり方であの場所を作ったんでしょうね。おのれメイレンマスターリング。

クーン編についてはこちら。

 

地獄の奥深くにはラスボスである「地獄の君主」が待っています。黒い卵の周りを天使が祝福するように飛び回っている姿は、見た目は微笑ましいですが実際はおぞましい光景なのでしょうね。

目覚めたばかりの地獄の君主は何も言わずにブルーたちに襲いかかってきます。会話でどうにかなる相手ではなさそうなので仕方ないですが、いきなりラスボス戦が始まるのは新鮮でした。

ラスボス戦を含め、地獄での戦闘開始直後は通称「愚者フィールド」が展開されています。秘術の「愚者」と同じようにダメージ減の効果があるので、これを真っ先に解除して挑みます。地獄の君主は愚者フィールドの影響を受けない「七支刀」で攻撃してくるので、あちらだけが通常ダメージを与えられる地獄のような泥試合になりますからね。

地獄の君主はステータス異常の攻撃が得意なので耐性を固めておかないとじわじわと削られます。

 

ブルー編のエンディングの解釈

地獄の君主を撃破! したと思ったら画面に表示されるのは「THE END」の文字。スクウェアのロゴが表示されて、クリア後のシステムデータを保存する画面になるので「これで終わり!?」とびっくりすること請け合いの演出です。

特にオーヴァドライブ中に倒すと「ゴーン……ゴーン……」と鐘の音が響き渡るので結構ビビります。

最初はバグかと思って何度か倒し直した記憶があります(笑)

ブルー編ではルージュ戦後にスタッフロールが流れるので、ルージュを倒した(あるいはルージュに負けた)後は全部エンディングやエピローグという扱いだとする説もあります。ストーリー的には、ルージュ戦まではマジックキングダムの意思に従って行動していて、ルージュ戦後はブルー(またはルージュ)が自分の意思によって行動している違いがあります。なので、自分の意思で行動するきっかけとなったルージュ戦で(マジックキングダムの術士としての)ブルーの物語は終わり、という解釈です。

また、地獄の君主を倒した後についてもさまざまな説が唱えられています。

  • 地獄の力が弱まったので普通に戻ってきてマジックキングダムを復興しているよ派
  • ゲームとしてのシステム上HPが0になったけど、まだ地獄で戦っているよ派
  • 次の地獄の君主はブルーだよ派
  • 地獄を封印しなおして指輪を探しに行ったよ派

のようにさまざまな意見があって面白い部分です。

 

地獄の力が弱まったので普通に戻ってきてマジックキングダムを復興しているよ派

これは一番のハッピーエンドです。地獄突入前に「お前たちは本当の……」と言っていた人のセリフで、「地獄の力を弱めない限り戻ることはできない」というものがあり、地獄の君主を倒したことで地獄の力が弱まり、ブルー達が帰ってきたというものです。

個人的にはこうであって欲しいなと思います。マジックキングダムで人工的に双子にされた子供達を見て、自分の意思で子供達を救いたいと決意したブルーの物語がここから始まる感じが素敵ですね。

例え地獄の封印が弱まったとしても、また自分が叩きに行きそうです。この場合だと今までマジックキングダムが作ってきた完全な術士はもう作られないので、ブルーが別の方法で戦う手段を考えていそうですね。物語ではブルーは22歳ですが、永遠に戦い続けるのは難しいですから。

ブルーが得た時術や空術の資質は次世代の優秀な術士に対して奥義として受け継がれていくのかもしれません。一子相伝の秘伝の技。資質を持つことができるのはひとりだけなので、ブルーは命をかけて資質を渡すことになるのかも。……これ飛天御剣流では?

 

ゲームとしてのシステム上HPが0になったけど、まだ地獄で戦っているよ派

ゲーム的にはラスボスを倒したことを証明してエンディングに向かいましたが、そもそも地獄の君主は倒せるほど柔ではないので、まだブルーは戦い続けているという説も。これだと「ブルーの勇気がリージョン界を救うと信じて!」とソードマスターヤマト的な終わり方かもしれませんね。

ゲーム的には地獄の君主がひとりで戦っていますが、君主がひとりで戦うなんておかしな話です。地獄の君主に膝をつかせたものの、周囲にいたモンスター達がブルー達に襲いかかってきて、合戦の様相を呈しているのかもしれません。

地獄の住人達は地獄の君主が討ち取られたら自分たちもまた封印されてしまいますから、それはもう必死で地獄の君主を守るわけです。なので、ゲーム的にはラスボスは1体でしたが、実際には地獄の軍勢を相手にまだバトルを繰り広げているというのがゲーム的な「THE END」の解釈です。

 

次の地獄の君主はブルーだよ派

地獄の君主は卵の状態で登場します。これは実は前の術士が地獄を封印していた姿で、それが弱まって地獄の君主として生まれ変わってしまった説です。

マジックキングダムでは前の術士を倒せるくらいに強力な術士を作るために人工的に双子に分け、帰ってきた術士を地獄に送り込んで封印しなおすというどっちが地獄なのか分からない行いをしていることになります。恐ろしい。完全な術士になることが名誉と言っておきながら、人柱となる術士を育てているのですから。

この場合、地獄の君主を倒したブルーが同じように卵になって地獄を封印し、いつか次の術士に倒されるまでそのまま地獄を封印し続けるという救いのないエンディングになります。しかもマジックキングダムは崩壊しているので、ブルー達以上の術士が生まれることはないでしょう。すると封印が解けた時にリージョン界を破壊するのはブルー(ルージュ)だということに。

これは流石に「THE END」で終わらせてくれてありがとうございます、という感じですね。

 

地獄を封印しなおして指輪を探しに行ったよ派

地獄はクーン編に出てくる指輪の力を使って生み出したもの。だとすれば、指輪の力を使って地獄を破壊することもできるかもしれません。クーン編のラストでクーンが捨てた指輪をブルーが集め直し、マスターリングの力を解放して地獄にぶつけて破壊する、という説です。

指輪と地獄を一気に消し去って一石二鳥の解決策。ただこれは指輪が暴走する可能性もあるのであまり有力な説ではないかも? 「派」なんてつけていますがあくまで私の妄想です。

 

まとめ

ブルー編の全体を振り返りながらエンディングの解釈を紹介しました。この部分は既に議論されまくっているので今更私が何かいうことでもないのですが、自分の言葉でその後を想像してまとめてみるのも楽しいんですよね。

リマスター版ではどのようなエンディングになるのか楽しみです。もし同じエンディングだったら一緒にその後を想像して遊びましょ。

 

     

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