Unityでビルドしたゲームの脆弱性への対応のため、再ビルドしておくと安心(2025年10月)

Unityでビルドしたゲームの脆弱性への対応のため、再ビルドしておくと安心(2025年10月)

2025年の10月に、Unity公式にて、Unityエディタでビルドしたゲームやアプリケーションに関するセキュリティの脆弱性があることが公表されました。

基本方針としてはUnityエディタを、今回の問題に対する対応がなされたパッチバージョンにアップデートして、再ビルドする方向になりますが、Google Playだと10月8日の時点でポリシー違反扱いになっているので、早めに対応しておくと安心です。

 

 

何があったか

2025年の10月に、Unityから以下のように、Unityでビルドしたゲームやアプリケーションに関して、セキュリティの脆弱性がある点が公表されました。

詳細については上記のリンクを見ていただくのが良いかと思いますが、Unity2017以降でビルドしたゲームやアプリケーションが影響を受ける、となっているので、ほとんどの開発者が影響を受けるのでは……? というくらいに影響範囲が大きいですね。

10月8日時点では、Google Playでリリース済みのアプリケーションに関しても、既にポリシー違反の状態になっているので、早めの対応が必要そうです。ポリシー違反の項目があるのは心臓に悪いですからね(白目) 幸い、対応期間は2ヶ月ほどあるようで、その間に対応しておきたいと思います。

Unity Hubでも「Security Alert」の表示が出ていたので、ちょっとびっくりしました。

Unity Hubでもアラートが
Unity Hubでもアラートが

 

どう対応するか

Unityから公表されたページに対応策が記載されていて、

  • Unityエディタを更新して再ビルド
  • ビルド後のパッチを適用する

の2通りがあります。

簡単なのはUnityエディタを更新して再ビルドする方かなと思います。開発中であれば影響も少なく更新できるかと思います。

既存のゲームやアプリに関しては、メジャーバージョン(Unity2021からUnity2022へ、など)だったり、マイナーバージョン(Unity2022.1からUnity2022.2へ、など)を変えずにパッチバージョンだけ変わる形なら問題なく再ビルドできることが多いかと思います。メジャーバージョン、マイナーバージョンを変えると影響が大きいですもんね。

既存のゲームをビルドするためのエディタはあまりバージョンを変えたくないのが正直なところですが、こうした脆弱性に関しては対応しておかないとまずいので、この問題だけに絞って更新、テストをしておくのが安全かもしれません。

ビルド後のパッチを適用する方法に関しては、Unity アプリケーションパッチャーがあるようなので、こちらを使って修正を適用する形になります。エディタのバージョンを変えたくない場合はこちらの方法を使うのが良いかもしれません。バージョンを変えた後だとエラーが発生していないかのテストが非常に大変なので、脆弱性の問題に絞って対応するならパッチツールで適用することになりそうです。まずはパッチ適用によってストアで出ているポリシーの問題に対応して、そこからUnityエディタのバージョンを上げてじっくりとテストする、という流れだと安心です。

パッチを適用する方法に関してもいくつか注意点が書かれているので、こちらもよくご確認ください。

なお、Unity2017とUnity2018に関してはエディタの更新がなく、パッチツールによる適用のみとなるようなので、リリースしたゲームをビルドしたUnityエディタのバージョンと照らし合わせて確認しておくと良いかと思います。

 

まとめ

Unityが公表した脆弱性への対応はお早めにやっておくとグッド。

正直なところ、もう少し状況を見てから……なんてのんびりしていたのですが、Google Playのポリシー違反の項目に出てきちゃっているので早めに対応します。

     

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