【ゲーム開発】創作という観点だと絵の練習法のページも参考になります
ゲームを作ろうぜ! って言っているブログでこのタイトルは不思議な感じがしますが、クリエイターという括りでは絵の練習法を公開しているページも参考になります。
特に心構え系のアドバイスについてはゲーム作りにも共通するものがあると感じています。
「最初は技術などにこだわらず、楽しく絵を描こう!」というのが金言で、ゲーム作りもついつい技術やテクニックに目を向けがちですが、思うがままに作ってみて楽しむこともとても大切です。物理法則を無視してキャラクターがぶっ飛んでいくのを見て友達とゲラゲラ笑ったりして、ちゃんと動いていない姿から出発していい感じのゲームを目指して作っていくのは楽しいものです。
ゲーム作り自体がゲームを遊んでいるかのような楽しさを秘めていますし、日々できることが増えていくのはRPGのように自分というキャラクターを成長させているかのような感覚にもなります。
創作は続けることが肝心
別の記事でも「ゲーム作りができない日があってもいいよ」とお伝えしましたが、自分を追い詰めるくらいなら気楽に構えて楽しく続けることこそ上手くなる秘訣だったりします。
やめない限りは成長し続けられますからね。
続けているうちに「ここをもうちょっと上手くできたらなぁ……」と思うことがあるので、そうしたときに技術を求めていくとピースがはまっていくように実力が磨かれていきます。
私の場合は中学生の頃からRPGツクールを使ってゲームを作るのが好きだったので、なんだかんだ続けていました。当時は友達と一緒にゲームを作ったり、お互いに作ったゲームを交換したりと一緒にやっている人がいたので簡単に続けられた気がします。
続けるためには一緒に楽しめる友達を作るのが簡単ですが、大人になってから友達を作るというのはなかなか骨が折れますし、何よりコロナに気をつけなければならない状況でフラフラと出かけていくのも難しいですから、インターネットを通じて他のクリエイターの考えに触れることも大切です。
ブログで練習法や心構えについて公開している人もいますし、今だったらYoutubeなどで情報発信している人も多いので、リアルな知り合いがゲームを作っていなくても、他のクリエイターの存在を感じやすくなっています。
絵の練習方法から学ぶ
他のクリエイターの考え方に触れるという観点では、ゲームクリエイターに加えてイラストレーターさんの考え方も勉強になります。
ゲームクリエイターだったら「ひろはす」さんがやっているゲーム開発のチャンネルが参考になります。
イラストレーターさんだと「さいとうなおき」さんの動画が勉強になります。今回のテーマは絵の練習方法からゲーム開発に学べる点を抽出することなので、絵の練習方法に注目していきます。
絵の練習を行う場合、最初は楽しみながら思うがままに自分の描きたい絵を描いていきます。描いた絵をもとに、自分が苦手だったり描くのに時間がかかる部分についてどうすれば良いのか技術を求めていくようです。
技術を習得する場合は他の人の絵で線をなぞったり、他の人の絵をみながら模写してみたり、という方法が取られます。
お手本を見ながら、
「どんな意図でこの線を引いているのだろう」
「この線を変えたらどのように見え方が変わるのか」
と考えながら情報を取り入れていくことで経験値がどんどん溜まっていくんですね。
ゲーム作りに置き換えれば、線をなぞるのはコードの写経、模写は他の人が作ったゲームの動きを見て自分で再現してみる、みたいな感じでしょうか。他人に公開しない練習の範囲であればこうした練習はどんどんやっていきたいところです。
絵の練習方法に学ぶべき理由
絵の練習方法から学ぶべき理由は大きく2つあって、
- 改善のサイクルをイメージしやすい
- 評価を受けたときの心構えを知ることができる
ためです。
ゲームを1本作るのにかかる時間と比較すると、絵を1枚仕上げるのにかかる時間は短いことが多いです。例えばゲームを作るのに1ヶ月かかるとしたら、絵を1枚仕上げるのには1週間くらいです。絵を描くのに着想→ラフ→線画→着彩→仕上げ、という工程があったとしたら、1週間でこのサイクルを繰り返せるわけですね。
あなたもお仕事でよく使っているであろうPDCAの考え方を適用すれば、改善のサイクルをどんどん回していくことで成長していくことはご存知の通りです。このサイクルが早いことで、改善のイメージが湧きやすくなるんです。
こうした成長が感じられやすい中でも心が折れていく人がいる点にも注目したいところ。ゲーム作りの場合は成果が分かりにくく、心が折れることがあっても仕方ないと思っています。結果が出るまで待つのも辛いことですからね。
絵の場合はゲームに比べて早いスパンで公開できますが、その分評価を受けるまでの時間が早くなっています。評価、フィードバックを受けたことで心が折れるということもありますから、こうしたときにイラストレーターさんがどのようにメンタルを健全に保っているのかを知るのは、将来自分がゲームを出して評価を受けたときにどのような心構えでいると楽にいられるかのシミュレーションになります。
絵の技術をゲーム作りに
もう少し絵の技術について語るなら、キャラクターのポージングに関する考え方についてはゲームでもアニメーションに活かせますし、物体の質感や光の当たり方に関する話ならゲームでもマテリアルやライティングに活かせます。
ライティングに関しては絵の世界ではとてもよく研究されていて、物体に光が当たるときのハイライト、地面からの反射光、光が当たっている感じを表現するための色合いの考え方など、細かく分解して分析されています。現実世界の姿を絵としてどのように表現するか、それを言葉で説明されていることが多いのでこの点は非常に勉強になります。
絵の場合はキャンバスに静止画を描きます。ゲームの場合はキャラクターが動き回っているので動的な印象が強いですが、1フレーム単位で見れば毎回静止画を描画しているんです。なので、絵の魅せ方を知っていることは、ゲーム画面の魅せ方を向上させるためにも役に立ちます。
目に触れる部分の表現という意味では絵もゲームもある程度共通しているので、心構えに加えて表現の技法についても絵の練習法のページを参考にできます。
絵とゲームの違い
絵の場合と違うのは、私たちは紙とペンを使って何かを書く、あるいは描くという行為を義務教育の中でやったことがあるのに対して、ゲーム作りの場合は義務教育の中でプログラミングをやったことのある人が少ない点でしょうか。
「好きなように絵を描こう!」と言われたら、なんとなく紙の上でペンを動かしていって、なんとなく絵を描くことができます。
しかし、「好きなようにゲームを作ろう!」と言われても何から手をつけていいのか分からなくなることが多いんですよね。これはそもそも経験が少ないから、というのもあります。
この点はゲームを作り始めた人のほとんどがこの状態なので気にする必要はなくて、ほんのちょっとでもゲームっぽい動きを出せただけでも多くの人より先に進めています。
私もRPGツクールで初めてゲームを作った時は隣の画面にいるラスボスを倒す、みたいな超シンプルなゲームを作るのに精一杯でした。ドラクエやFFをやったことがあっても、自分のゲームとして何かを作るというのは難しいことなんです。
しかも、ゲーム作りで使う道具はゲームエンジンです。UnityやUnreal Engineを使ってゲームを作っていくので、ツールの使い方を覚えていく必要があるのもちょっと大変な点です。紙とペンなら何も考えずに使えるのに……! と思ってしまうこともあります。
ただ絵を描く場合も、デジタルで絵を描くならクリスタ(Clip Studio)などのソフトを使うことが多いので、道具への習熟が必要という意味ではゲーム作りと共通しています。
このように絵とゲームでは違いがあります。ですが、大切なのは手法の違いに囚われることなく、どのような意図でこの絵が表現されているのか、その本質的な部分を理解してゲーム開発に役立てることです。
まとめ
クリエイターという括りでは、ゲーム開発を続けていくためのマインドセットや技術向上の仕組みを学ぶためにイラストレーターさんの練習方法から学ぶのも有効です。
練習方法をそのまま使うというよりは、ゲーム開発の世界に置き換えて同じ目的を達成することになりますが、他の分野からも知識を得ることができると知っているだけでも成長の幅が広がります。
また、イラストの魅せ方を知ることは、ゲーム画面の魅せ方を向上させることにもつながりますので、もし余裕があればイラストの表現方法そのものも身に付けてみると良いでしょう。
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