マリオランドでは持ち運び可能なゲーム機という分野を広げた
- 2020.09.29
- やったゲームで己を語る
- ゲーム, マリオ
今までにやったゲームで己を語るシリーズ。どうもtodo(@Explorers_todo)でございます。この記事は元々別ブログで公開していたものを移設・アレンジしています。
ゲームボーイで発売されたスーパーマリオランドを初めて遊んだ時には、手の中でマリオが遊べることに感動しました。
うちにゲームボーイが来たのは結構後になってのことだったのですが、それまでは友達やいとこが公園に持って来ていたのを見せてもらったり一緒にやったりしてました。
中でもびっくりしたのは外でマリオが遊べること。小さい頃はマリオのような割とシンプルなゲームくらいしか満足にできなかったので、それが外でも出来る! なんてのは衝撃でした。
今は当たり前のようにスマホでゲームを遊んでいますが、割と冗談抜きでゲームボーイの存在があったからこそ(そして売れたからこそ)外でゲームを遊ぶという選択肢が生まれたんじゃないかと思っています。
ゲームボーイの目玉ソフト
ゲームボーイ発売時のローンチソフトとしてリリースされたスーパーマリオランド。
全国の子供たちのおこづかいを電池消費へと向かわせたゲームボーイですが、マリオランドはその購入を後押しするソフトとなりました。
元々持ち運びできるゲーム機といえば「ゲーム&ウォッチ」がありましたが、これはゲーム機本体に1つのゲームが書き込まれているので、ソフトの交換ができなかったのです。
この点を改良したものがゲームボーイです。ファミコンと同じように、ソフトを交換できるようにすることで、子供たちがより楽しく遊べるようになりました。
大人の汚い話をすれば、サードパーティが参入できるプラットフォームを作ることで、それらの会社からライセンス料をもらうことができます。単純に自社開発の製品だけ作っているより、たくさんのお金を稼げる訳です。市場を作ったものが強い、というのは今も昔も変わりません。
もちろん、サードパーティにとっては、ゲームハードを自社開発するコストやリスクを低減させられるので、Win-Winの取引でした。特にゲームウォッチのブームにより、「家だけでなく、持ち運んでゲームをする子供たちがいる」というのが分かりましたから、サードパーティにとっても参入するメリットが大きかったんですね。
ちなみにゲーム&ウォッチで採用していたマルチスクリーンは時代を経てニンテンドーDSへと発展していきますが、これはまた別のお話。
ファミコンのマリオとは違う雰囲気
ファミコンのマリオとは、画面の様相からBGMまで、結構違った雰囲気。ブロックやコインの大きさも小さめなので、画面内の情報は意外と多いのです。
また、フラワーを取って変身するのはファイアマリオではなくスーパーボールマリオ。スーパーボールマリオが出てくるのはマリオランドぐらいじゃないかな?
1UPキノコは、色で違いを分けることができないことからハートになりました。初期のゲームボーイでは色による区別ができなかったからこそ、ファミコンとは違った表現方法が考えられたんですね。
スターのBGMがいつものアレじゃなくて「天国と地獄」なのにはびっくりしました。
物理法則が独特
斜方投射されたキノコが途中から鉛直下向きの自由落下を始めたり、マリオの手元から投げたスーパーボールが力学的エネルギー保存の法則を全力で無視して天高く消えていったり。
最初期はハードウェアの制約で物理演算にパワーを割けなかったのかな? と邪推してしまいますが、あれはあれでこの作品を特徴づける要素だと思います。
スーパーボールでコインを取るという、冷静に考えるとよく分からない動作も、ゲームらしくていいですね。
ただスーパーボールを敵に当てるのは結構コツがいるかもしれません。室内のステージなら壁で反射してくれますが、屋外だと地面に反射した後空高くまで飛んで行きますからね。上手い人だと空中の敵にうまく当てられるのかも?
デイジー姫初登場
マリオランドで救出するのはピーチ姫ではなくデイジー姫。戦う敵もクッパではなくタタンガという宇宙怪人。プラットフォームの違いと舞台の違いをリンクさせていますね。
クッパがピーチ姫をさらう理由は、「クッパの魔法を解くことができるから」でした。クッパはあのゴツい体でありながら魔法使いだったのか……(驚愕)
全然関係ないタタンガがピーチ姫をさらう必要がなかったため、デイジー姫が登場したのでしょう。この作品以降、デイジー姫はしばらく出演が無かったのですが、マリオカート、マリオテニスの時代になると、デイジー姫が再登場します。
ちなみに、この作品でデイジー姫を救出に向かっている間に、マリオ城がワリオに占拠されて「6つの金貨」に続いていきます。マリオの周りでトラブルありすぎですね。というか配管工が城まで作っていたことも驚きですけど。
一説にはおもちゃ会社の社長とも言われるので、それだけの資産を持っていたのかもしれません。
世界中を回る
マリオランドではステージごとにエジプト、バミューダ諸島、イースター島、中国がモデルになった国を巡っていきます。これらの国々はまとめて「サラサ・ランド」と呼ばれていて、ここからマリオ「ランド」になっているんですかね。
宇宙からやってきたタタンガがサラサ・ランドの人々に催眠をかけて操っているのがマリオランドの状態です。
ステージの様子がそれぞれで結構異なるので、ランドといっても世界中を回っているような感覚になります。
いまだと1時間もあればサクサククリアできちゃうので、なんとなく昔を懐かしみながらプレイしてみるのも楽しいものです。ゲームデータをセーブする機能がないので、ちょっと遊ぶのにちょうどいいボリュームかもしれません。
ノコノコ大爆発
いつものマリオの感覚でマリオランドをプレイしていてびっくりしたのが、ノコノコの甲羅が爆発したこと。ファミコンやスーパーファミコンの感覚で甲羅を蹴ろうとしてウロウロしていたらドカン! とやられた記憶が。
調べてみるとノコノコではなくてノコボンという名前らしいですね。敵キャラもいつものマリオと異なっているのが特徴的。
ファミコンのシリーズと差別化しようとしていた感じでしょうか。
あと怖かったのがスフィンクスっぽい敵。最初のステージはエジプトが舞台なので、ピラミッドの中でスフィンクスらしき敵が火を吐いてくるのです。いつもの様子と異なっていたので子供としてはちょっとビビってしまいました。
現在の入手方法・遊ぶ方法
2020年9月現在、バーチャルコンソールでプレイするのが一番簡単でしょうかね。3DSで購入できます。……まぁ3DSは生産終了しちゃったのですでに持っている方向けですが。
以前購入したときに知りましたが、New 3DSでSuicaが使えたのが衝撃的でした。しばらくSuicaを使う機会がない場所にいるので、チャージしてあったお金が無駄にならなかったのがうれしかったです。
今からゲームボーイのゲームを遊ぶのもなー……という感じであれば、Nintendo Switchの3Dコレクションから入ってみるのもいいかもしれません。
まとめ
ゲームボーイ最初期のソフトとして発売されたスーパーマリオランド。携帯ゲームの原点に触れる意味でも、挑戦してみるといいかもしれません。
家庭用ゲーム機だけではなく、ポータブルゲーム機でもマリオが遊べるのは衝撃的でした。
この後スーパーファミコンでリリースされたマリオワールドの経験を使ってポータブル機でさらにブラッシュアップされた続編『6つの金貨』がリリースされ、より遊びやすくなりました。
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