押入れの整理でドラクエ1の箱を見つけたので思い出を

押入れの整理でドラクエ1の箱を見つけたので思い出を

今までにやったゲームで己を語るシリーズ。どうもtodo(@Explorers_todo)でございます。この記事は元々別ブログで公開していたものを移設・アレンジしています。

以前押入れを整理していたところ、ドラクエ4コマ劇場が何冊かまとまっているのを見つけました。この本があるなら、ファミコンのドラクエのカセットも残ってるかなーとさらに押入れを見てみたところ、ドラクエ1の箱は見つかったものの、肝心の中身はありませんでした。なぜか箱だけ家にある不思議な状況。

そういえばゲームボーイ版もやったなーと思い出し、全力でノスタルジーに浸るべく思い出を語ってみたいと思います。

 

 

初めてクリアしたのはGB版

ゲーマーとしてファーストリリースのファミコン版ドラクエ1をやっているかと思いきや、実は父が集めていたファミコンのソフトの中に、ドラクエ1だけなかったんですよね。「買ったような気がする」とは言っていたものの、実際のカセットがなかったので、私のドラクエ1のファーストプレイは大分後に発売されたゲームボーイ版のI・IIでした。

ドラクエ初プレイはドラクエ3だったかドラクエ4だったので、仲間のいるドラクエに慣れていたこともあってか、ドラクエ11対1の戦闘では回復のタイミングだったり、補助魔法を使うタイミングが難しかったです。誰かが攻撃しながら、別の人が回復、なんてこともできないですからね。

とはいえ、ドラクエ1では戦闘中の選択肢もそんなに多くないので、慣れれば問題ないですね。ラリホーで眠らせるか、ベギラマで吹き飛ばすか、くらいの悩みはありましたけど。

 

戦闘画面はDQMより進化した

1対1の戦闘だからというのもありますが、GBなのに戦闘画面に背景が描かれていたのはびっくりしました。というかFCの時点で戦闘の背景があったのにも驚き。

ドラクエ2以降のFCドラクエは背景が黒だったので、ドラクエ1すげぇな、なんて思ったのを覚えています。

同じくGBのドラクエモンスターズでは戦闘画面の背景が無かったのも、この感動を生んでいたのかも。モンスターズといえば全滅したときのBGMがドラクエ1のものだったんですよね。当時はよく分かっていませんでしたが、ドラクエ1の既プレイ者には「おおっ」となるファンサービスかもしれません。……全滅のBGMでファンサービスというのもシュールですけど(笑)

 

ゴールドは貴重なリソース

なんといってもこのゲーム、ゴールドが大事です。特に序盤は大変貴重なリソースなんです。

やくそうの販売価格は、後のシリーズと違って10ゴールド。25%増のお値段です。1対1の戦闘のため、なかなかゴールドが貯まりにくく、相対的にやくそうの値段が高く感じます。

しかも持てるアイテムも限られているから、そう多くも持てないし。結局ダンジョンでもホイミを優先して使っちゃうなんてことに。MPよりゴールドの方が大事でした。

後半になればゴールドマンも出てくるので多少は楽になった気がします。

 

恐怖の鍵付き扉

そして至る所にある鍵付きの扉。後の作品では何回も使える鍵ですが、ドラクエ1では使い捨てです。ダンジョンに入るために必要だったり、姫様を助けるために必要だったりと、いろんなところで要求されます。

さらに、フィールドに戻るとまた鍵が閉まるというオートロック仕様。持っている鍵の数は限られてる(洒落ではない)ので、持っている鍵の数が足りないとまたリムルダールに鍵を買いに行くことに。おぅふ。

出歩いた分だけ経験値が入るから、それでレベルが上がる、というのも恒例行事かもしれません。

ドラクエ3の後半でいくことになるリムルダールでは「魔法の鍵を見せてくれ!」というおじいさんが登場します。このおじいさんの子孫が代々鍵屋さんをやっていることが伺えます。何百年か経っているなら技術が進歩していてもいいような気もしますが、1回使うと壊れる仕様のままになっていることを考えるとそれだけ魔法の鍵がヤバイ代物だったのかもしれません。

 

ゴーレムが印象深い

ドラクエ1といえばメルキドの街を守っているゴーレムが印象深いです。街を守る自動人形とか格好いいですよね。笛で眠っちゃうのもまたいいところ。笛なしのガチでやりあうと、りゅうおう並みに怖い敵でした。「ドラクエ1 ゴーレム」で検索するとサジェストに「笛なし」が表示されるので、みんな気になってたんですね。

メルキドを守っていたらしいけど、2の時代になってメルキドがなくなっているので、多分1の勇者のせい。すまぬ。

設定では海岸線の侵食やら気候の変動などで住民が移住していった結果人が住まない街になったとかなんとか。

5で仲間になったときは最後まで連れまわしてたなー。メルドラースとめいそう合戦したり。後半になるとゴレムスのHPが500を超えたりして、その数の大きさにワクワクしていました。

大人になってからゴーレムの元ネタを調べていくと、ユダヤ教に登場する泥人形にたどり着きます。子供向けゲームとして作っているドラクエ1に(当時としては)ここまでマニアックなネタを入れていたことに驚きです。海外のRPGにどハマりしていた堀井雄二氏の知識は広いですね。

今でこそインターネットを駆使して様々な神話などを知ることができますが、当時は知る人ぞ知る知識だったでしょうから、こうした知識を仕入れるのも大変だったと伺えます。

 

最終的にベホイミしか使わなくなる

りゅうおうとの殴り合いでは、ロトのつるぎも手に入れているので魔法を使わずに物理で殴るのがセオリー。りゅうおうの攻撃が重いので、MPは回復に回さないときついのです。

「りゅうおうにたどり着くまでがラスボス戦」と言われるように、りゅうおうの城でのMP管理がとても大切です。道中は薬草を使ってMP消費を抑えつつ、りゅうおう戦で全部ベホイミに回すのがセオリー。

前半はあれだけ薬草を使うのを躊躇っていたのに、後半になるとMPの方が価値が高くなるのが面白いところです。

ロマンを求めてベギラマで戦ってもいいけど、MP不足で負けることも……。ちなみにドラクエ1のベギラマは、最初は稲妻の魔法だったらしく、後のデイン系の立ち位置にあったようで。デイン系といえば勇者の最強呪文の位置づけですね。

ゲームだと不遇な立ち位置のギラ系だけど、ダイの大冒険だとハドラーがカッコよくベギラゴンを使っています。「極大閃熱呪文」の漢字に「ベキラゴン」とルビが振られているのは必見。

 

音楽もいいよね

すぎやまこういち先生の音楽はシリーズ皆勤賞(のはず)。ファミコンで発音数が少ないながら、いい曲を入れてくるのはお見事としか言えません。

亜麻色の髪の乙女などの名曲を作っているガチの作曲家を起用したのは画期的だったのではないでしょうかね。ファミコンとして表現できる音と、オーケストラで表現する曲の両方を作れるのは強いです。オケ版の曲も演奏する楽団によってまた雰囲気が違ったりと、何通りも楽しむことができます。

ドラクエ1だったら特に街の曲が好きです。無駄にリコーダーとかで練習した記憶があります。

 

日本のRPGの基礎を作った

これも有名な話ですが、FC版は64KBの容量にあれだけの世界を詰め込んでいます。64KBはこの記事のタイトル画像1個分未満の容量です。jpeg画像1枚分程度の容量でゲームを作っちゃうなんてすごいです。

でもってコマンド式のバトルも日本の中でのイノベーター的な立ち位置ですね。今でこそRPGといえばドラクエ、FFみたいに言われていますが、当時はRPGというジャンル自体がマイナーだったようで。その先駆けとなる作品を出したことに敬意を表したいです。

当時の日本ではRPGを遊ぶのは一部のPCゲーマーたちだけだったのが、子供も遊ぶファミコンでリリースしたことでどんどんジャンルが広がっていったのです。実はここにはRPGに慣れていないユーザーに対する心遣いとしてチュートリアルが入っていたりするのですが、それは以下の記事で解説しています。

 

現在の入手方法・遊ぶ方法

2020年9月現在、最も簡単にドラクエ1をプレイする方法は、スマホアプリを入手することでしょう。ドラクエポータルアプリをインストールしたあとに購入することができます。

ファミコンのカセットを買うのも情緒的ですが、ファミコン本体を用意したり、カセット自体にプレミア価格が付いていることもあるので、ちょっとハードルが高いかもしれません。

スマホ版はスマホ用の操作方法になっているので、今までのドラクエをプレイしたことのある人は最初に戸惑うかもしれませんが慣れれば大丈夫です。

BGMもスマホ用にオーケストラバージョンになっているので、イヤホンを付けて遊ぶのもおすすめです。

また、PS4やNintendo Switchでもダウンロード購入できるのでこちらも遊びやすいかもしれません。

 

まとめ

懐かしきドラクエの思い出。とは言っても、FCのドラクエ1が出たときは私は生まれていないので、リアルタイムでプレイした人々からすると大分遅く触れた世代です。

スーファミとか64とか出てた時代にも面白いと感じるんだから良い作品ですね。たまには原点に帰ってみるのもいいかもしれません。

このブログはゲーム開発の知識共有や技術共有を目的としているので、当時のRPGを取り巻く状況からユーザーに受け入れてもらうためにどのような工夫をしたのかという話も非常に勉強になります。

 

ドラクエ2についても思い出を語っているので時間があればこちらもご覧ください。コメントであなたが全滅した箇所を書いてもらうと、みんなで「うんうん、そうだよね」って共感できると思います。

 

     

ゲーム開発の攻略チャートを作りました!

CTA-IMAGE

「ゲームを作ってみたいけど、何から手を付けていいか分からない!」


そんなお悩みをお持ちの方向けに、todoがアプリをリリースした経験を中心に、ゲーム作りの手順や考慮すべき点をまとめたe-bookを作成しました。ゲーム作りはそれ自体がゲームのように楽しいプロセスなので、「攻略チャート」と名付けています。


ゲームを作り始めた時にぶつかる壁である「何をしたら良いのか分からない」という悩みを吹き飛ばしましょう!