6つの金貨はそれまでのマリオのノウハウを詰め込んだ作品

6つの金貨はそれまでのマリオのノウハウを詰め込んだ作品

今までにやったゲームで己を語るシリーズ。どうもtodo(@Explorers_todo)でございます。この記事は元々別ブログで公開していたものを移設・アレンジしています。

電池が何本も空になるまで遊んだソフトと言えば、スーパーマリオランドの続編、6つの金貨です。

 

ゲームボーイは今のDSとか3DSのように充電式ではありませんでしたから、単三電池を何本も買っていた訳です。「画面を薄くしたら電池が持つ」とか、「音量を控えめにしたら電池が持つ」なんていう眉唾な情報も友人と交わしていました。当時はまだアルカリ電池が主流ではなく、マンガン電池で動かしていたことを考えると感慨深いです。

この6つの金貨はマリオワールドが出た後の作品であり、ステージセレクトの方法もマリオワールドを踏襲した形となっています。同じステージで遊べるのもそうですし、ゴールが2つあってルート分岐するあたりもマリオワールドのナレッジが使われています。

カセットの容量も前作の64KBから512KBに増えているので、表現できる幅が広がっています。ステージも、地上、水中、宇宙、お化け屋敷、城など、背景の書き分けだけでも幅の広がり方が感じ取れます。

 

 

セーブ機能がついた

ゲームのボリュームが増えたときに必要になるのがセーブ機能。マリオワールドでもセーブ機能が導入されていました。

永続化するデータの数が少なければパスワード制でもいいですが、いかんせんマリオは記録する内容が多いのです。この6つの金貨であれば、各コースのクリア状況や、持っているコインの数(最大999枚)、マリオの残機など、組み合わせのパターンが多すぎるため、パスワードにするには情報が多かったことでしょう。

かのドラクエ2でも、最大文字数は52文字。後半になると、復活の呪文を入れ終わるまでに「LoveSong探して」が1週するくらいの時間がかかります。

これもかなりきついですが、ましてやポータブルなゲーム機であることを考えれば、外出先でパスワードをメモさせるのは無茶と言うものです。電池式のゲーム機ならパスワード入力の時間も、非常にもったいないですからね。

今振り返ればカセット内にセーブ領域が付くのはかなり画期的なことだったと思います。必要性は感じていても、それを実装できるかどうかはまた別の話ですから、実現できたことが素晴らしいのです。

 

コインの役割が変わった

今までのマリオではコインを100枚集めると1UPでしたが、この6つの金貨では1UPしません。

その代わり、コインは999枚まで持つことができ、そのコインはカジノで使用することができます。

エリクサーを取っておくタイプの私にとっては、なかなかコインを使う気になれず、クリアした後に999枚使うカジノで遊ぶ、なんてやってました。

カジノでは999コインを突っ込むと99UPすることもできるので、地道にコインを溜めて安心を買うことができます。確実に当たるわけではなくて、運が悪いと5UPで終了、なんてこともあるのでなかなかのバクチです。ハズレがないだけマシ……と思おうとしても、1UPあたり200コインと考えるとこれまでのマリオからしてもかなりの高値ですね。

とはいえ普通にクリアしていく中でもゲーム中に1回か2回は999枚溜まっていることが多いので運試し的に「南無三!」してみるのもいいかもしれません。

 

スコアが無くなった

画面上に表示する情報を選別したのか、マリオランドにあったスコア表示が無くなりました。

確かにスコアの桁数を考えれば、どうしても2列表示にせざるを得ないので、小さい画面にどんな情報を表示するか考えた結果、無くしたことが読み取れます。

その代わりに敵キャラを倒した数のカウントが用意されているので、敵キャラを倒すことが無意味になることはありませんでした。

スマホ向けのゲームを作っていると、画面内にどんな情報を表示すべきかめっちゃ悩むので、どうしても表示しなきゃいけない情報は何か、という視点も持っておかないといけませんね。

 

多彩なゾーン

すごいところに城建てたな……と思わず呟いてしまうくらいに多彩なゾーンがあります。

タイトル通り6つの金貨を回収するのですが、その6つのゾーンがまたそれぞれ特徴的な場所でしたね。宇宙に行ったり、小さくなったり。好きなゾーンから攻略できるのも醍醐味です。

真ん中に城があって、周りに宇宙をモチーフにしたエリア、おもちゃをモチーフにしたエリア、水をモチーフにしたエリアがあるのを見ると、舞浜にある夢の国を思い出します。

宇宙では前作でラスボスだったタタンガと戦うことができます。ボスなので戦うことができるというよりは戦わないといけないんですけど。

前作のラスボスが今作のボスの手下になっている姿はなんだか悲しいものがあります。

 

パンプキンゾーンが好きでした

昔からお化け屋敷が好きだったんです。怖い話を聞くと部屋の電気を消せないくらいの怖がりでしたが、それでもお化け屋敷の雰囲気は好きでした。夢の国でもホーンテッドマンションが好きです。

そんな雰囲気を持ったゾーンがパンプキンゾーン。THE・お化け屋敷な感じが最高でした。

唐傘お化けや一つ目小僧など、日本の伝統的な妖怪が出てきたり、教会のような場所でコウモリみたいな敵が出てきたのも和洋折衷な感じがしていとをかし。

6つの金貨のメインテーマをモチーフにアレンジしたBGMが使われることが多く、このパンプキンゾーンもホラーなアレンジがされたBGMになっています。他のステージでは楽しい感じのBGMが、アレンジを変えることでホラーな雰囲気に早変わり。子供向けのゲームなのでガチホラーな感じではないですが、それでもドキドキしながらのプレイにマッチしたBGMでした。

 

異様に難しいマリオ城

6つのゾーンをクリアすれば、ワリオのいるマリオ城に行けます。

が、ここ、異様に難しいんですよね。ワリオ強いし。金太郎あめみたいな中ボスも怖かった思い出があります。中間セーブもなかったような……?

マリオさんなんでこんな城建てたんですか。

なんて実はワリオは、マリオがサラサ・ランドへの出張中に城を勝手に改築しちゃったんですよね。しかも住民たちには魔法をかけて手下にするという徹底ぶり。ワリオもクッパ同様、あんなにガタいがいいのに魔法使いなんですね。意外。

出張から帰ってきたらホームアローンばりのトラップハウスになっているとか、マリオはあとでワリオに修繕費を請求すべきですね。

子供向けのゲームなのに髭面のおっさんVS髭面のおっさんというシュールなラスボス戦が繰り広げられるのも6つの金貨ならではの光景です。

 

現在の入手方法・遊ぶ方法

2020年9月現在、バーチャルコンソールでプレイするのが一番簡単でしょうかね。3DSで購入できます。

ゲームボーイから揃えて2, 30年前の小学生の気持ちを感じるのも情緒があっていいかも。

今からゲームボーイのゲームを遊ぶのもなー……という感じであれば、これまでの歴史を感じつつNintendo Switchの3Dコレクションから入ってみるのもいいかもしれません。

 

まとめ

マリオランドで築いたゲームボーイにおけるアクションゲームの土台に、ファミコンやスーパーファミコンでのノウハウを注ぎ込んで作られた6つの金貨。

マリオ3→マリオワールドの流れとは別の、携帯機ならではの流れを作った意欲的な作品です。

 

     

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