「悩んだらやってみる」と行動できるのは強い【ゲーム開発】

「悩んだらやってみる」と行動できるのは強い【ゲーム開発】

「やってみたいけど、どうしようかなー」と悩んで行動までに時間がかかるのはよくあることです。特に何かに挑戦する際には、やったことのない新しいことを始めるわけですから、なかなか1歩目を踏み出せないんですよね。

行動する前によく考えるのは大切ですが、さりとて考えすぎて行動できないのはもったいないことです。

行動した結果誰かを傷つけてしまうのであればよく考えるべきだと思いますが、自分がそのリスクの向き先であるなら恐れずに進んでみるのも大切です。自分がリスクの向き先というのは、例えば自分の時間を失ってしまったり、多少のお金を払ったりという意味で、他の人を傷つけない範囲の行動を意味しています。

ゲーム開発をこれから始めたい人なら目を瞑ってとりあえずUnityをインストールしちゃえばいいですし、既にゲームを作っている人でも、「この機能入れたいけど大変そう……」と迷っている間に突っ込んだ方が得られる知識は多くなります。

 

 

「悩んだらやってみる」と行動できるのは強い

人間は完璧な予測を立てるのは苦手な生き物です。

自分が把握している範囲の情報でしか判断できないので、予想外の出来事を計画に盛り込んでおくのはかなり難しいのです。

それだったら、「できるかな……?」と迷っている間に試してみて行動した結果から修正していくのもひとつの方法です。人の話を聞いて学ぶのは難しくとも、自分の経験から学ぶのは簡単です。

経験から学んで修正し、さらに磨きをかけていくのは人間の強みでもあります。別の記事で紹介したPDCAの話ともちょっと関連するかもしれません。

 

うまくいかなくても学びが得られる

やってみた結果「うまくいかなかった」となっても、それはそれでひとつの学びが得られたことになります。特に新しく何かを始めるときには大抵うまくいきません。最初からうまくいくなんて……その方法を知っていたら私にも教えてください(笑)

うまくいかなかった結果をもとに深く分析してみてうまくいく方法を探ってもいいですし、諦めて別のところに力を注ぐ、という判断もできます。

改善していく方向で進めるなら分析してどこを改善すればいいのか突き止めていきましょう。あるいはすでにそれをやっている人の意見を聞くことも大切なことです。多くの場合、初心者が引っかかる落とし穴というのは経験者の人たちも引っかかった経験があるものです。

うまくいかなかったから諦めるというのも、時間の使い方を考える上では有効な手段です。「やってみようかな、どうしようかな」と悩んだまま時間を過ごしてしまうと、気になっていることを抱えている状態で日々を送ることに。この状態は結構辛いんですよね。時間が空いたタイミングでやろうと思っていても、他にやることがあってできなかったりすると「せっかくのチャンスだったのになんでやらなかったんだ」と自分を責めてしまうこともありますから。

なので思い切って飛び込んでしまって、「やってみたけど無理そうだった」とか「やってみたけど自分には向いていない」と言ったことが経験から分かれば、悩んでいた分の脳のリソースを別のことに使えます。自分でやってみた結果があるかないかという点も大きいと思います。

 

負けたような気分になる?

自分が決断をするための情報を得るためにも、経験を積んでみるのは良いことです。ただ、その結果やってみてうまくいかないとなると、なんだか負けたような気分になるのは分かります。

私はいつも「自分だったら完璧にできるさー!」と気楽な感じで突っ込んでいって大体壁にぶつかっているのですが、分かっていてもちょっと凹むことはあります。

こうした気分の落ち込みや心の痛みは筋肉痛と同じであると認識して、「成長しているからこそ壁にぶつかるのだ」と自分に言い聞かせています。壁にぶつかるというのは、前に進んでいる証拠でもありますし、その壁を乗り越えたらまた新しい景色が広がっています。

いわゆる「壁にぶつかる」という表現は、薄い壁が目の前にあるのではなくて、壁がそびえ立っているかのような大きな階段が目の前にあるイメージでいます。なんとか手掛かりを探しながら少しずつ登っていくロッククライミングのような形で進むので、そりゃ痛みや大変さはつきものですよね。

最初の一歩を踏み出すことの怖さというのは、おそらく多くの人が抱えていることで、この点についは以下の記事でも触れています。

 

ゲーム開発だと最初の手探り感も楽しめる

個人的な話ですが、Unityを使ってゲーム開発を始めた当初は全てのことに手探り感がありました。Unityの使い方も知りませんでしたし、マルチプラットフォームでゲームをビルドすることについてもエラーと向き合いながら手探りで進めていきました。

この感じは「ゲームを遊んでいるときと似ているな」と感じていて、RPGを開始した直後、最初の村や城をベースとしてちょっとずつ探索範囲を広げていく感覚でした。

後々この考え方を振り返ってみると、これはゲーミフィケーションの一環だったと思います。ゲーミフィケーションとは、日常生活のなんらかの活動においてゲームのようなルールや報酬体系を適用してモチベーションを高める方法のことです。ゲーミフィケーションについては以下の記事で簡単に触れているのでよかったらこちらもご覧くださいな。

新しいことへの挑戦は、この「ちょっとずつできることが広がってくる感覚」がとても楽しいんです。私にとってはこの楽しみ自体が報酬のような位置付けになっているので、なにか新しいことを始めるときには「やってみてから考えよう」と飛び込んでいます。元々悩んでいたことが後になって楽々できるようになるのは爽快感もありますからね。

最初はキャラクターを動かすところから悩んでいました。英語のチュートリアル動画を見ながら同じように操作してみて、どの部分がこの動きを作っているんだろう? なんて確認していくのはまさにスライムから倒していくあの感覚でした。それがだんだんと自動的にオブジェクトを生成するようになったり、ScriptableObjectでデータを管理したり、Editor拡張に手を出してみたりと、できることが広がっていったんです。

このブログはゲーム開発がテーマなのでゲーム開発の例を挙げましたが、人生では新しいことへの挑戦がたくさんあるので、悩んだらやってみる、ダメでも学びを得るからそれはそれで、くらいの感覚でいると自分を追い詰めなくてすみます。

 

まとめ

「やってみたいけど、どうしようかなー」と悩んで行動までに時間がかかるのはよくあることなので、それ自体は特に気に止む必要はありません。ただ、こうした悩みを抱えながら生活するのは結構辛いものがあるので、思い切って飛び込んでみちゃいましょう。

飛び込んでみることで楽しさに目覚めるかもしれませんし、あるいは逆に「これは無理!」と結論付けられることもあるので、自分の経験から判断することでその後の生活での悩みがひとつ減ることになります。

 

     

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