【Unity】確率の無情さを噛みしめる虚無ゲー「ラプラスのドア」を作ったよ
脱出ゲーム業界に風穴を開ける風雲児『Laplace’s Doors ラプラスのドア』を作りました。WebGLでビルドしたのでこのページで遊べます。
部屋から出るためには運を味方につける必要があり、運が悪ければ部屋から出られず永遠にさまようことに……。
君はこの部屋から脱出できるか!?
『CLICK TO PLAY』のボタンをクリックするとロードが始まります。
WebGL2.0をサポートしているブラウザ(Chrome, FireFox, Opera)とそれ以外(Safariなど)では見え方が変わります。
スマートフォンではカクカクになるので、PCで遊んでください。
クレジット
このゲームではフロップデザインさん作成のフォント『幻ノにじみ明朝』を使用しています。
SIL Open Font License 1.1
http://osdn.jp/projects/opensource/wiki/SIL_Open_Font_License_1.1
ゲームのルール
ドアをクリックして開け、部屋から脱出するのが目的です。
部屋から脱出できるかどうかは知力や体力ではなく、時の運です。部屋から脱出できる確率は3%。ソシャゲのガチャでSSRが出る確率と一緒ですね(白目)
どのドアを選んでも確率は変わりません。ドアの色や動きはフレーバー要素です。
演出については右下のボタンからスピードを変えられます。
いかに早く脱出できるか、あるいは脱出しないまま何回ドアを開けられるか、の2パターンでゲームを楽しめます。一発ツモや100回以上ドアを開けられたらTwitterとかで自慢できるかも。
確率の無情さを是非味わってみてください。
クリア時の運の良さランク
確率の無情さを引き立てるため、結果画面では運の良さランクを表示しています。
5回以内に脱出 …… ランクS (ここまでで約14%)
10回以内に脱出 …… ランクA (ここまでで約26%)
25回以内に脱出 …… ランクB (ここまでで約53%)
50回以内に脱出 …… ランクC (ここまでで約78%)
50回より多い回数で脱出 …… ランクD
1回あたりの脱出確率は3%です。上の画像のように99回開けられる確率は4.9%となかなかレアですね。
上の画像の最多回数は確率が0.5%の時代のものなので気にしないでください。仮に脱出確率が3%で391回ドアを開けることができたとすると、その確率は約0.0007%。これもう宝くじを買った方がいいな?
乱数について
このゲームではUnityのRandomクラスを使って確率を表現しています。
ブログで乱数について記事を書いたので、その実例としてゲームを作ったというのが背景です。
ゲームにおいてランダム要素というのは重要で、先が分からない状態を作り出すことで「このあとはどうなるんだろう?」といった期待感をユーザに持ってもらうことができます。
モンスターが目的のアイテムをドロップしないから延々と狩り続けたり、目的のキャラが出るまでガチャを引き続けるのもランダム要素によるものです。
ユーザがゲームを楽しんでくれる一因として、先が見えないこともあると思うんですよね。確率を絞りすぎるとストレスの方が大きくなっちゃうのでやりすぎは良くないですが、かといって全くランダム要素がないゲームもちょっと寂しいものです。
TRPGなどのコンピュータを使わないゲームではサイコロを使い、コンピュータゲームではサイコロの代わりに乱数を使ってランダム要素を表現しています。
UnityではRandomクラスという乱数を扱うためのクラスがあり、多くの場合これを使って実装しているかと思います。使い方はマニュアルや上で挙げたページを参照してもらうとして、あなたのゲームにもユーザをワクワクさせるようなランダム要素を導入してみてね。
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