『アプリ公開までの攻略チャート』という無料e-bookを作りました
自分でアプリを作った時に、「何から手を付けたらいいんだろう……」と途方に暮れたことがあります。
右も左も分からないままアプリ開発者を名乗り始め、リリースするまで長い時間がかかりました。
いつ終わるとも知れないアプリ開発作業、周りの人に「アプリを作ってます!」と言ったはいいものの、なかなかリリースされないのでだんだんと冷たい視線を感じ始めました。いえ、私の気のせいかもしれませんが。
あなたにはこんな思いをして欲しくないので、『アプリ公開までの攻略チャート』という無料のe-book(PDFです)を作りました。このe-bookを読めば、Unityを使ってゲームを作り、それをスマホアプリとしてリリースするまでの流れが掴めます。
実際、インターネット上では多くの人が情報を出しているものの、断片的な情報をつなぎ合わせるのはなかなか難しいんです。特にアプリ開発を始めた頃は全体像が見えないため、有益な情報に行きあったとしても、それが有益な情報であるとして頭の中にインプットできないこともあるんですよね。
なので、運よくこのページにたどり着いたあなたには、ぱぱっと全体の流れを把握してもらい、そこに必要な情報を加えていけるような土台をインストールできたらなーと思っています。
ダウンロードページはこちらです。
なるべく簡単に書こうとしましたが、50ページを超えたので頑張って読んでください(笑)
「攻略チャート」という名前
ゲーム開発をしていて思うのは、ゲーム開発それ自体がゲームのような楽しさを持っているということ。
難しい課題に行き当たるとストーリーのボスのように倒しがいがありますし、倒し方だって様々な方法を試したくなります。ゲームでボスの弱点を探るために色々と試すあの感覚に近いです。
ゲームには攻略本やら攻略チャートがつきもの。
なので楽しく開発ができるように、この名前にしました。
「アプリ公開までの手順書」だとブラックな企業時代を思い出して……うっ、頭が……。
無料にした背景
e-bookにするなら電子書籍としていくらか値段を付けて売ることも考えましたが、2つの理由から無料で配布することにしました。
1つはビジネス的な理由から。この無料e-bookを見た人のうち、10人にひとり、いや100人にひとりくらいは「案外やるやんけ! todoと仕事してみたろ!」とか「もっと早くゲームを作れるようになりたい! ゲーム作りを教えてくれ!」なんて感じで私に興味を持ってくれる人がいるかもしれません。
お仕事がたくさん来るようになれば私としてはウッハウハなので、この本は無料で配布することにしました(正直)
もう1つは個人的な理由から。多くの人にこの無料e-bookが行き渡り、ゲームを作れるようになってくれたら、私がこの後遊ぶことのできる名作ゲームが増えるかもしれないためです。
今でもたくさん面白いゲームがありますが、良いものはいくらあっても良いのです。その分、遊ぶための時間を確保するのが難しいのですが、そうした贅沢な悩みを持てるのは幸せなことです。
ゲームを作ることの意義
「ゲームなんか作ってどうするの?」
なんて心無い言葉を投げかけられることもありますが、辛い時に時間を忘れさせてくれるようなゲームに出会えれば、もしかしたらその人の心を救うことができるかもしれません。
人間の脳は嫌なことに注目すると、それについてどんどん考えてしまうものです。何か辛いことがあった時にはそこに思考が集中してしまい、どんどん落ち込んでいくんですよね。
そうした時に辛いことを忘れさせてくれる活動のひとつとしてゲームがあるんじゃないかと思います。
ゲームに熱中している間だけはその辛いことを忘れることができる、そして辛いことを一時的にでも忘れたことで思考のロックが外れ、辛いこと以外のことにも目を向けられるようになる、それによって現状を正しく認識し、前を向くことができる。そんな役割だってあります。
あるサラリーマンの話をしますが、彼は家を引っ越したばかりの頃に、とても大変な案件に入りました。
お客さんの会社に直接向かって作業を行なっていましたが、上層部での作業範囲のすり合わせが上手くいっていなかったことでとてつもない量の作業に追われていました。
泊まり込みでないと終わらないような作業量でしたが、お客さんのオフィスに泊まる訳にはいきません。
そこで彼の上司から言われたのが「みんなの通勤時間がもったいないから、5日分の着替えを用意して月曜日から金曜日までお客さんの近くのホテルに泊まれ」という言葉でした。
翌週からは月曜日の朝にスーツケースを引いて出勤し、金曜日の夜にやっと家に帰れる生活になりました。引っ越したばかり、部屋の片付けもろくに終わっていないのに、家に帰れるのは週末だけ。家に帰ったって、上司からは「来週のために」と作業を割り振られる始末。
お客さんのオフィスでの作業が終わったらホテルに帰って作業の続き。話し合う必要があれば夜中の12時を回ってもホテルのラウンジでミーティング。
こんな生活が続き、「何してるんだろう……?」と自分の生活に疑問が生まれて来た頃、ホテルのお風呂で何の目的もなくスマホをいじっていたら、ひとつのゲームアプリに行きあいました。それは個人が作ったゲームで、限られた戦闘回数でどこまで強くなれるか、といったRPGでした。
彼は作業が終わって寝る前の15分程度の時間、どこまで進めるか熱中して遊んでいました。この時間だけは仕事のことを忘れることができたからです。ある日、遊び終わって何となく作者のことを調べたら、なんと大学生が作ったアプリだったことが分かりました。
「大学生がこんなに面白いゲームを作っているのに、俺も負けてられない!」と一念発起。週末に本屋に駆け込んで、まずはAndroidアプリを作るための教則本を買いました。平日は会社用のPCしかないため作業に集中して睡眠時間を確保し、週末に自宅のPCでちょっとずつ開発を行いました。当時の彼はJavaで開発した経験がなかったので、時間をかけながらひとつひとつ本の課題を終わらせていきました。
ひとつのゲームに出会ったことで、生活に張りが出てきたのです。
そして彼は大変な道であることを覚悟の上、アプリ開発者として生きていくことを考えます。案件の区切りまでは働くことを考えていたので、上司に会社を辞めることを伝えてから退職するまで実に4ヶ月もかかり、その間も鬼のような作業量に忙殺されて準備などはできない状態でしたが、しばらくして彼はなんとか初めてのアプリをリリースすることができました。
そして「ゲームを作りたい」と考えがシフトした頃、彼はUnityと出会います。
子供の頃、RPGツクールに熱中していた時のように、Unityを使ってのゲーム作りに熱中し始めました。
Unityを使ってゲームアプリを作り、なんとかリリース。彼が仕事に忙殺されていた中で出会ったあのアプリのようにヒットは飛ばせませんでしたが、それでも遊んでくれる人はいました。ほんの数時間であっても、このアプリで楽しむことで辛いことを忘れ、気持ちが前向きになってくれたのなら……と彼は手応えを感じ、ゲーム作りを続けています。
もうお気付きかもしれませんが、この物語に出てきたサラリーマンの「彼」は私のことです。しかし、この物語は私だけの物語ではなく、あなたの物語でもあります。
あなたは、私がいたのと同じようなブラックな会社にいるとは限りませんし、ゲームを作り始めるきっかけも異なることでしょう。
ですが、あなたがこれから作るゲームで誰かの心を救い、気持ちを前向きにさせる部分は共通しています。だからこそ、あなたが「ゲームを作りたい」と思っているのであれば、それはやる意義があります。
もし、今までアプリを作ったことがなくてゲームアプリのリリースを考えているのであれば、『アプリ公開までの攻略チャート』がお役に立てます。アプリをリリースするまでの全体の流れを書いているため、何をすれば良いか迷うことが減ります。全体の流れが分かってから個別のテクニックや実装方法を調べることで、理解度が高まります。
おそらく、私がアプリをリリースできるようになったスピードよりも大幅に早くアプリをリリースできるようになります。最初からヒット作を生み出すのは難しいかもしれませんが、何度か作っていくとユーザの心に刺さる作品も作れるようになるはず。そのスピードを生み出す武器として『アプリ公開までの攻略チャート』が使えます。
もし、何度かアプリをリリースしたことがあるとしても、さっと見ることができるチートシートとして『アプリ公開までの攻略チャート』がお役に立てます。考えるべき項目がアウトプットされていれば、「次に何をする」と考えていた時間をゲームの内容の深掘りに使えます。
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メルマガではUnityに関するテクニックやゲーム開発の考え方、todoがやっているサービスなどをお届けしています。私からどんどん知識を持っていけばその分早くゲーム開発ができるように心がけているので、良かったら続けてみてください。今後、『アプリ公開までの攻略チャート』のような特典も追加していきたいと思っています。
『アプリ公開までの攻略チャート』のダウンロードページはこちらです。
どんどんゲームを作っていけば、その分成長していきます。それこそRPGのように!
ゲーム作り、一緒に頑張りましょう!
ゲーム開発の攻略チャートを作りました!
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