【Unity】ToolTipでフィールドのヒントメッセージを表示する
publicまたは[SerializeField]を付けてInspectorウィンドウに表示したものの、チームのメンバーがそのフィールドに入れるべき値を分かっていない、なんてことがあるかも。
あるいは自分だけで頑張ってリリースしたアプリのメンテで、3か月ぶりにこのフィールドを触るけど、どんな値を入れたらいいんだっけ……みたいな状況もあるかもしれません。
困ったことになる前に使っておきたいのが、ToolTipAttribute。Inspectorウィンドウに表示されるフィールド名にマウスカーソルを合わせると、ヒントメッセージをホバーで表示してくれます。
同じようにヒントを残すなら[Header]のAttributeを使う方法もありますが、こっちはInspectorウィンドウのスペースを消費しないやり方です。
環境
macOS 10.13 High Sierra
Unity2018.1.0f2
ToolTipについて
ホバーウィンドウでヒントメッセージを表示してくれるAttributeです。
Inspectorウィンドウに表示されたフィールド名にマウスカーソルを合わせると、ぽこっとメッセージが表示されます。
Rigidbodyのmassとかdragのフィールド名でもこのToolTipが表示されたりします。
自作スクリプトでは、フィールドに入れる値をちゃんと説明しておかないとチーム内でも混乱を招く場合があるので、こうした補助を入れておくといい感じです。
また、Editor拡張を配布する場合なんかもTooltipでヒントを記載しておくと親切かも。Unityの画面から離れずに使い方を確認できるとときめきます。
サンプル
使い方はいたってシンプル。Inspectorに表示するフィールドで、ヒントメッセージを表示したいものに[ToolTip(表示する文字列)]を付けるだけ。
上記のスクリプトのようにヒントメッセージを仕込んだら、任意のゲームオブジェクトにアタッチして表示してみます。
上からヒントメッセージを表示させてみます。
Hpのヒントでは、バックスラッシュのnで改行を入れてみました。ちゃんと改行コードを入れた位置で改行されていますね。デバッグ担当の方宛にメッセージを入れておくのも良いかも。
Atkでは改行を入れなかったのですが、全角25文字くらいの位置で自動的に改行されています。[Range]のAttributeとも共存できています。
まとめ
ちょっと作業量は多くなるかもしれませんが、publicまたは[SerializeField]でInspectorに表示するフィールドにはToolTipでヒントを表示すると良い感じ。
特にチーム内でフィールドの使い方を共有するのにも便利なので、なるべくなら入れておくとコミュニケーションコストが減少! ……するかも。
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