【作業効率】複数ウィンドウはゲーム開発の敵です【上げよう】
ゲーム開発には多くの作業がつきものです。PCで作業する際に気をつけたいのが集中力が削がれる環境を作ってしまうこと。そのひとつとしてよくやってしまいがちなのが、PCのウィンドウをたくさん開いてしまうこと。
Unityを開いて、エディタでスクリプトを書きつつ、ブラウザで調べ物をして、iTunesで音楽を流しながら、メールソフトも立ち上げて……。
と、いつでもウィンドウを切り替えられて情報を確認できる反面、実はこれ集中力的にはよくないやり方なんですよね。
例えばブラウザで何かを調べて元のウィンドウに戻ろうとしたら、別のウィンドウをクリックしてそちらを表示してしまうなんてこともあります。その瞬間に見る必要がなかったとしても,ついついのウィンドウに表示されている内容をみてしまったり。
特に気が散りやすいのが、最前面にあるウィンドウの横に別のウィンドウが表示されている時。集中するべきウィンドウを見ているつもりでも、視界には別のウィンドウが入ってしまいます。
ふと気を抜くとそちらの別のウィンドウを見てしまい、「そういえばアレどうなってたっけ……?」なんて別のことを考えてしまったり。
とまぁ複数ウィンドウを画面に表示させておくのは開発効率を下げてしまうことがあるのでそのデメリットを考えてみます。
「25分」という数字
この「25分」という数字で何か思い当たることはありますか?
実は、人間は一度注意が逸れると25分ほど元の作業に戻れなくなる、という研究結果があります。25分って結構大きな数字だと思いませんか?
作業時間が2時間あったとしても、25分注意がそれてしまえば作業に使える時間は1時間35分。確保した時間の70から75%程度しか本来の作業ができていないことになります。
貴重な時間を使ってゲームを開発しているあなたにとってこれは結構なロスになってしまうかも……!
作業をしている時にスマホが鳴っても注意が逸れますし、たまたま宅配便が来たらまた注意が逸れます。ただでさえ物理世界で集中力を削ぐ要因が多いのに、PCの画面内にも集中力を削ぐ要素があるのは恐ろしいことですね。
私の場合、日中の作業中はコーヒーを飲みながらなのですが、ちょうどコーヒーを飲もうと思ったタイミングでカップが空になっていると集中力が途切れます。新しくコーヒーを淹れなおして部屋に戻ると、「そういえばあのメールは大丈夫かな?」とか、「Twitterでいいね増えてるかな?」みたいな余計なことが頭に思い浮かんでしまって作業が止まります。
集中力を維持する魔法「最大化」
ゲーム開発をしていると、どうしても調べ物が発生します。分からないことを調べるというのはよくあることなのでこれはしょうがないのですが、情報を参照するためにはブラウザのウィンドウを開いたままにしておきたいところです。これが同じ画面内にチラチラ映っていると、そっちが気になってしまうこともあるんですよね。
なので、集中したいウィンドウを全画面にすることで余計な情報が目に入らないようにしましょう。
Unityエディタを最大化。
スクリプトエディタも最大化。
調べ物をするときもブラウザを最大化。
……言葉にしてしまえばとても簡単なのですが、
「余計なものを視界に入れない」
というのはとても大事です。
人間は目に入ったものは注意深く見てしまいます。裏を返せば注意を向けたくないものを目に入れないというのは集中力を維持する観点でとても大切です。PCで作業を行っている時にまず目に入るのはPCの画面なので、まずはここからひとつの作業に集中できるようにしてみましょう。
紙とペンと俺
小説を書く人は「紙とペンと俺」の状態を作り出すそうです。物語を思い浮かべて筆を走らせている時に余計な情報が入ると手が止まるとわかっているからです。
恥ずかしい話ですが私も昔小説を書いていたことがありました。この時は最初テキストエディタを最大化していなくて、デフォルトで表示される大きさで入力を行っていたのですが、見事に集中力が無くなっていきました。
当時はWindowsPCを使っていたのでデスクトップのアイコンが目に入り、「そういえばこのソフトしばらく使ってないな」と思ってしまったが最後、エクスプローラを開いてファイルの整理をしてしまったりなんてこともありました。
「紙とペンと俺」の言葉を聞いてからは、テキストエディタを最大化して余計なものが目に入らないようにしてモリモリ書いて行けるようになりました。テキストエディタを最大化する前と最大化した後では、筆の進むスピードも全然違っていました。小説やシナリオを書く人は「KB/時」や「KB/日」といった形で文字をどれくらい書いたかを把握していたりするのですが、数字にも速さが現れました。
なので、ゲーム開発者もPCの画面でその状態を作ると集中力を削らなくて済みます。
他の環境も整えたくなる
これをやり始めると今度はPCの周りも綺麗にしたくなり、作業をしている部屋の片付けなんかもしたくなるので、部屋の掃除が捗ります。
「仕事ができる人の机は綺麗」という言葉がありますが、これはまさにその通りだと思います。可能なら作業を行う机も綺麗にして欲しいところですが、まずは画面内にひとつの画面だけを表示することで集中力を高めて行きましょう。
Unityの場合、エクスプローラやFinderからファイルをインポートする関係で複数のウィンドウを表示することがありますが、こうしたタイミングで集中力が途切れないように気をつけるだけでも作業効率への悪影響は減らせると思います。
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