ゲームで使うBGMの候補を作業用BGMにするメリット

ゲームで使うBGMの候補を作業用BGMにするメリット

ゲームを作る時って作業用BGMを使っていたりしますか?

私はよくゲームで使いたいBGMの素材をプレイリストに突っ込んでループさせています。こうすることで、作業のテンションを上げながら素材の選定ができる一石二鳥のメリットがあります。

例えば森のシーンを作っている時であれば、森系のBGMをループさせて目の前のシーンの雰囲気と一番マッチするBGMを探します。バトルっぽいシーンを作っている時であればバトルっぽい曲をループさせてノリノリで作業しています。

「これいい感じ!」と思ったものはメモ帳だったりExcelだったりにファイル名と一緒にメモしておきます。

メモするときに作業を中断しちゃっているので作業用BGMと言えるかは微妙ですが、一瞬で全体を見ることができる画像素材と違ってオーディオ素材は時間をかけて聞かないと曲全体が分からないので、時間のかかるゲーム開発と並行して進めていくと効率が良いです。

 

 

BGMの印象

RPGなどではキャラクターを移動させている場面のBGMはユーザーがよく耳にするものなので、第一印象とループさせた時の印象をメモしたりしています。作業用BGMとして流していると第一印象をメモし忘れることも多いですけどね(笑)

カジュアルゲームなどでも、ゲーム中に聞くBGMはずっとループさせていることが多いでしょうから、プレイヤーは何度も聞くことになります。そうした時にどういった印象を持って欲しいのかも考えてみるといい感じにBGMを選択できます。この判断の材料として、あなた自身が感じたことのメモを残しておくと便利です。

曲を最初に聞いた時と、何回か聞き込んだ後では曲に対する印象も変わるので、できれば何度か繰り返し聞いてみることをおすすめします。

昔バンドを組んでいたときに、子供の頃から音楽をやっていたキーボードの友達に教えてもらったのですが、曲を何度も聞くことで曲の展開が頭に入り、次の展開に対する心の準備ができている状態になるそうです。

次に何が来るか分かっている状態であれば曲の展開を受け入れやすくなり、いわゆる音楽の流れに「ノれている」状態になるとか。

 

曲の展開

曲の中では意図的に抑圧された部分があり、そしてそれが解放される部分があります。

いわゆるAメロ、Bメロ、サビ、みたいに部分ごとに緩急がついているんです。例えばイントロでサビと似たようなコード進行で最初の盛り上がりを作っておいて、Aメロで曲の中に引き込んでいき、Bメロでちょっと抑圧された状態を作り出します。そうすると「早く解放されたい!」と思うようになるので、そこにサビをぶつけることで解放された感じが気持ちの盛り上がりを後押ししてくれます。

何度か聞いてその曲の展開が頭の中に入ることで、「くるぞ……くるぞ……はいキター(゚∀゚)!!」という感覚になって行くんですよね。

なので、ユーザーがそのBGMを聞く時間の長さを想定して、あなた自身も同じ時間だけ聞いてみるのがベストです。

ダウンロードしたばかりの素材はまだ「何系の曲」といったようにカテゴライズするのは難しいので、「とりあえずプレイリストに突っ込んでしまおう!」というノリでOKです。

裏でそのプレイリストを再生しつつゲーム開発を進めることで、作業に集中していても心に引っかかる曲が出てきます。そうした曲は第一印象でも良い感じのイメージになるのでメモしておくとゲームに使いやすいかもしれません。

 

ゲームの雰囲気とBGM

ゲームの雰囲気に合わせたBGMを選ぶのはとても大切で、場面に合わないBGMを選んでしまうとチグハグな印象を受けます。

例えば探索系のホラーゲームでノリノリのロックが流れていたら雰囲気ぶち壊しですし、RPGの戦闘画面でキュートなBGMが流れていたら戦う気持ちがなくなってまったりとしてしまいます。

これはゲームを遊んでいる時にも同じで、ホラーなシーンを作っているときは、作業用BGMでも静かなBGMだったり、雨音、風の音などをチョイスすると作っている側の雰囲気もマッチします。

耳を通して入ってくる情報は直接感情が反応することが多いので、BGMで雰囲気を伝えるのはとても大切です。

フリーのBGM配布サイト様だと、どのようなイメージでそのBGMを作ったかを記載してくれていることもあるため、こうした情報を参考にするのも良いと思います。

 

スマホだとBGMなしで遊ぶことも多いかも

個人的な印象ですが、スマホ向けのゲームだとBGMや効果音を出さないで遊ぶことも多いような気がします。というのも、出先でちょっと遊びたい時なんかはいちいちイヤフォンをつけたりするのもめんどくさかったりしますからね。

BGMだけで何かを表現しようとする場合は、もしかしたらBGMを聞いていない可能性があることも考慮しておく必要があります。通常のゲームプレイにおいてBGMがサブ的な位置付けにあるのであれば、「BGMのタイミングに合わせてボタンを押すとドアが開く」みたいなギミックを急に登場させるとプレイヤーは困惑してしまいます。

今だったらAirPods Proとかを使っていればイヤフォンのコードの煩わしさを感じないでいられるのでずっとつけてる人もいるかもしれませんね(笑)

ゲームをリリースするプラットフォームでは、ユーザーがどのようにゲームを遊ぶことが多いのかを意識しておくとBGMの使い方も変わってくると思います。

 

まとめ

BGMはゲームを彩る大切な要素なので、ゲーム作りの作業と並行してBGMの選定も行ってみてください。

BGMを聞くにはどうしても時間がかかってしまいますから、何かの作業中に聞き流して、「おっ」と思うようなBGMを探してみるのも楽しいです。

 

     

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