【Unity】全世界で一番有名なHello Worldを表示するおまじない

コンソールに『Hello World!』を表示するのは、おそらく全世界で一番有名なおまじないです。
そういえばうちのブログでもやってたっけ……?
と不安になって確認したら、なんとやってませんでした(驚愕)
無理してやる必要は無いとはいえ、やっとかないとなんだか落ち着かないのでこのページでは画面付きでコンソールに『Hello World!』を表示する手順を紹介します。
環境
macOS 10.14 Mojave
Unity2019.1.8f1
Unity Hub 2.1.2
HelloWorldを表示しよう!
初心者に一度はやってもらいたい『Hello World!』の表示。なので、ちょっとくどいかもしれませんが1ステップずつ手順を紹介します。
なお、Unityのインストール、プロジェクトの作成までは終わっている前提で話を進めます。
スクリプトファイルの作成
コンソールに『Hello World!』を表示したいので、まずはスクリプトファイルを作成します。
Projectウィンドウで右クリックしてコンテキストメニューを開き、[Create] -> [C# Script] を選択します。

作成されたスクリプトファイルは『HelloWorld』と名付けました。分かりやすさは正義です。

スクリプトファイルの編集
作成した『HelloWorld.cs』をダブルクリックしてテキストエディタを開きます。私はついついデフォルトのコメント文を削除してしまうのですが、記載されたままでも構いません。
手っ取り早く『HelloWorld』したい方は下のスクリプトの9行目だけコピペしてStart()の中に書いて保存してくださいな。
スクリプトの内容ですが、ゲームを実行した最初のフレームでコンソールに『Hello World!』の文字列を出力するようにしています。
Start()はGameObjectが有効化された最初のフレームで1回実行されるメソッドです。今回の場合、GameObjectは最初から有効化された状態なので、ゲームスタート時に1回だけ実行されることになります。
Debug.LogというのはUnityで使えるメソッドで、引数の文字列をコンソールに出力してくれます。その名の通りゲームのデバッグ時に非常にお世話になる機能です。引数の文字列はもちろん『Hello World!』です。
スクリプトを編集し終わったら保存してUnityエディタの画面に戻ります。画面右下でクルクルと回っているマークが消えて、コンソールにエラーが出ていなければOKです。
スクリプトファイルのアタッチ
作成したスクリプトは、GameObjectにアタッチします。UnityではGameObjectとコンポーネントやスクリプトを関連づけることを『アタッチ』と呼んでいます。
ざっくりいうと、Sceneの中にいるGameObjectを確認し、スクリプトがアタッチされていたらその処理を行う、という流れになります。
そのためにGameObjectを作成します。Hierarchyウィンドウで右クリックしてメニューを表示し、[Create Empty] を選択します。

GameObjectが作成されるので、右にあるInspectorウィンドウで名前を入力します。何でも良いので『HelloWorldObject』にしました。

続いてスクリプトをアタッチしましょう。Inspectorウィンドウよく見ると、[Add Component] というボタンがあると思います。これをクリックしましょう。
表示されたウィンドウ上部に検索バーがあるので、ここに『HelloWorld』を入力します。おそらく『he』まで入力した時点で以下のようにスクリプトが見つかるので『HelloWorld』をクリックします。画像で青くなっている部分です。

アタッチが完了すると以下のようにInspectorウィンドウに『HelloWorld』のスクリプトが表示されます。これで準備はOK。

ゲームの実行
準備できたらゲームを実行してみましょう。Unityエディタの画面上部にある実行ボタン [▶︎] をクリックします。3つ並んでいるうちの一番左のボタンですね。

ゲームが実行されると、コンソールに『Hello World!』の文字が表示されました! やったぜ。

Hello World! を表示するのに必要な技能
これであなたはコンソールに『Hello World!』を表示することができました。ようこそUnityの世界へ。
さて、この手順の中で必要な技能は以下の通りです。
- スクリプトファイルを作成する
- スクリプトの中でDebug.Logを実装する
- GameObjectをシーンに作成する
- GameObjectにスクリプトファイルをアタッチする
- Unityエディタでゲームを実行する
コンソールに1行のメッセージを表示するだけでも、5つの技能が必要でした。そしてあなたは今手を動かして『Hello World!』を表示させたことで、この技能を身に付けました。素晴らしい!
単純に文字列を表示させるだけでもいくつかの手順があるのは事実ですが、Unityでゲームを作っていく中でよく使う手順なので、最初に触れたことでもう怖いものはなくなりましたね。……すみません言い過ぎました。
『Hello World!』の表示はいわゆるおまじないと言われる儀式ですが、実際にやってみるとコーディング、コンパイル、実行の基本的な作業を通して体験できるので、やっておいて損はありません。
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