【Blender】ハロウィンなのでジャックオランタン的なモデルを作成

【Blender】ハロウィンなのでジャックオランタン的なモデルを作成

10/31はハッピーハロウィン!

だったので、ハロウィン感に便乗してジャックオランタンっぽい子をBlenderで作ってみました。布のヒラヒラ感をシミュレーションしてくれるクロスシミュレーションなども使ってみたので勉強になりました。

チュートリアルを進めているとサクサク作っていけるので「あれ? 自分意外とモデリングの才能あるな?」と調子に乗っていましたが、自分で1からモデリングすると「すみませんでしたァー!!」と反省の気持ちでいっぱいです。

それでも「ここチュートリアルでやったところだ!」と進研ゼミ的にテクニックを思い出しながら作れたので、知識は身についているのだと安心しました。

 

 

環境

Blender 2.93.4

macOS 11.6 Big  Sur

 

Blenderについて

Blenderはオープンソースのフリーウェアで、無料で使うことができる3DCGの統合環境アプリケーションです。3Dのモデリング、シェーダーの作成、ライティング、アニメーション作成、レンダリングと、3DCGで使う機能が一通り揃っているアプリケーションなので、まずはBlenderから使い始める人も最近増えているようです。(todo調べ)

私は普段ゲーム開発をしており、ゲーム開発の観点からもBlenderは便利です。というのも、自分のゲームに合わせた3Dモデルを自分で作れるので、ゲームで自分の世界を表現しやすくなるんです。もちろん、技術習得にかかる時間は無視できないものがあるので、クォリティの高いモデルを使いたいなら既に慣れている人にお願いするか、アセットストアのモデルを使用するのが近道です。

ただ、趣味的にサブ技能を伸ばす意図でBlenderを使ってみるのは意味があることだと思っていて、3Dモデルの作成にかかる時間を自分の体験として知っておくことで、人にお願いするときの費用感とか必要な時間などの大まかな目安を把握できるのは大きいと思います。

……なんて真面目な雰囲気を出してみましたが、正直に言えば「楽しそうだからやってみたい」というのが95割なので、休日の楽しみとしてちょっとずつ遊んでいます。

Blenderに関しては以下のページでインストール方法や概要について触れているので、Blenderについて知りたい場合はこちらもご覧くださいな。

 

ジャックオランタンのモデル

作ったのがこちら。カボチャをくり抜いて中にライトを入れています。

個人的にはかわいい感じにできました
個人的にはかわいい感じにできました

 

個人的なこだわりポイントとして、カボチャの顔パーツは全て四角ポリゴンで揃えるようにしました。確かチュートリアルの中で「サブディビジョンサーフェスは三角ポリゴンが混ざっていると変な形になることがあるから、なるべく四角ポリゴンにしよう」と言われていたのを思い出してやってみました。

サブディビジョンサーフェスのモディファイアーを切った編集モードだと以下のように表示されます。歯の部分など、ぱっと見三角形のようですが、頂点数を4にして内部的には四角ポリゴンにしています。サブディビジョンサーフェスを入れると端っこの部分は丸くなるので、下の画像のように歯がギザギザしている部分は、上の画像のように若干丸くなります。

三角っぽいところも頂点数4
三角っぽいところも頂点数4

 

こちらは正面から。ライトの強度をめっちゃ上げてさらにブルームを適用しているので分かりにくいですが、顔の中にはろうそくのモデルも作成しています。設定としては、このろうそくが灯っている間だけ現世にいることができて、消えると魔界に帰ってしまう、なんて感じにしています。

正面から撮影
正面から撮影

 

背景画像は市松模様テクスチャ

Blenderではレンダー時に背景用のテクスチャを設定することができます。環境テクスチャなどをダウンロードしてきて現実のような空間を作ることもできます。今回はそうした写真系の環境テクスチャではなく、2色のカラーを組み合わせて生成する市松模様テクスチャを使ってみました。

オレンジと黒の組み合わせでハロウィン感を演出しています。ワールドプロパティで色を指定するだけなので簡単にできるのが嬉しいところ。市松模様が簡単にできるので、鬼滅系のモデリングをしたときには緑と黒だと雰囲気が出ます。

ワールドプロパティ
ワールドプロパティ

 

作った後に色に気付く

もしかしたらお気付きかもしれませんが、一般的なハロウィンのカボチャといえば黄色が多いですよね。でもうちのジャックくんは日本でよく見かける緑色のカボチャに……。

ブログに載せるなら直せばよかったのですが、実はハロウィン当日にジャックくんの画像をツイートしてしまっていたので、時既に時間切れ。「まぁでも目を黄色く光らせているからバランスも良いか」と自分を納得させました。

ちなみにマテリアルの色を変更してみるとこんな感じに。こっちの方がハロウィンらしさが大きいかもしれませんね。

ハロウィンといえばやはり黄色かな
ハロウィンといえばやはり黄色かな

 

クロスシミュレーションへの挑戦

Blenderには布の動きや形をシミュレートしてくれるクロスシミュレーションの機能があります。ドレス系の服を作るときなどに便利なので、チュートリアル動画を漁ってみるとキャラクターのモデリングでも使われているようです。

モディファイアーで「クロス」を追加した後、物理演算プロパティからクロスに関する設定を行うことができます。

物理演算プロパティ
物理演算プロパティ

 

そのままアニメーションを再生すると重力に引かれて落ちていくので「フィールドの重み」の項目にある「重力」を外します。また、首元の部分はあまり動かさなくて良かったため、頂点グループを登録しておくと「ここはシミュレーションの時に動かさないよ」と教えることができます。マントの首元はあまりシワなどは必要なく、足元側でヒラヒラさせることができます。

クロスに関しては設定項目が多いのでマニュアルを見つつ進めるのが早いかもしれません。英語の部分はページごと翻訳する荒技があるのでこちらも活用すると吉。

 

平面メッシュにループカット入れまくって細分化したり、サブディビジョンサーフェスを追加して細分化してからクロスシミュレーションを入れて遊んでみると感覚が掴めました。

アニメーションを再生していい感じのところで止めたのに、別のオブジェクトを選択したらマントのモデル側に反映されない、なんてこともありました。クロスのシミュレーション結果はベイクしないといけないようですね。またひとつ学びました(1敗)

 

まとめ

季節モノとしてハロウィンのジャックオランタンのモデルを作成してみました。個人的にはかわいくできたので大満足です。

チュートリアルを通して操作方法などもだんだん覚えてきたので、今回のジャックオランタンだと1、2時間くらいでできるようになってきました。数をこなしていくと技術が上がっていくのはゲーム開発と共通するところがあるので、他の人と一緒に盛り上がれるこうしたイベントを楽しみつつ技術を磨いていきます。

 

おまけ: 以前作ったもの

他にもこんなものを作ってました。

 

     

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